未定 (ページ25)

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秘密〔リチャードside〕ページ25

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仕事が終わった18時頃、末澤からメッセージが届いた。

書かれている住所に急いで行ってみるが、当然1度も来た覚えが無い場所やった。

リ「あ、もしもし？着いたよ」

末『704号室来て』

言われた通りの部屋のインターホンを押すと、すぐに扉が開き末澤が出てきた。

リ「何ここ、一人暮らし始めたん？」

末「ここAの部屋。今ソファーで寝てる」

リ「Aの？引っ越したん？」

Aの話やのに珍しく笑ってない末澤を見て俺は確信した。

リ「Aなんかあったん？」

末澤は今日見たこと、聞いたことを事細かに話してくれた。

末「俺ほんまに今日までなんっも気づかんかった」

リ「確かに、、」

言いかけてハッとした。

そういえば最近、仕事の空き時間もウトウトしてることが多かった。

それに小島が一緒に帰ろうと誘うのをやんわり断っていた。

でも、異変と言えばそれくらいで、俺は気にも止めてなかった。

末「隠すのうますぎやろ、、」

ため息混じりに言いながら、Aの方を見つめる末澤を見てると、やっぱり好きなんやろうなって分かってしまう。

本人は隠してるつもりやろうけど、多分A以外のメンバーはみんな気づいてる。

リ「お前は分かりやすすぎやけどな」

末「え、何が？」

リ「なんでも、まぁ頑張れ」

末「なんやねんそれ」

それから数分も経たないうちにAが目を覚ました。

「ごめんなさい、いつの間に寝て、、あっ、
リチャくん！」

Aはまだ半分くらいしか開いてない目を擦りながら起き上がってきた。

リ「末澤から聞いたで。大丈夫か？」

「はい、心配かけてごめんなさい」

リ「Aが謝ることちゃうやろ？でも次からは誰でもいいから相談しいや？Aがしんどなったら、それこそ俺らも心配するから」

俺はそれ以上何も言おうと思わんかった。

Aは静かに頷き、ありがとうございますと頭を下げた。

メンバーが大切やからこそ、自分のせいで大切な人が傷つくのは見たくない。

そんなAやからこそ、俺らメンバーはAの事を大切にしようと思うし、守りたくなる。

この先Aがもっと辛い思いをしたり悩んだりしたとしても、俺はAの1番の相談相手でありたい。

他のメンバーは、今後何かとAを悩ませる原因になるかもしれんへし？

そんな事を考えながら、隣にいる2人を見てお似合いやと思ったのは俺だけの秘密。