未定 (ページ15)

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特別な日ページ15

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『誠也くんお誕生日おめでとうー！！』

末「ありがとう」

末澤くんの誕生日を祝うべく、メンバー全員集合で鍋パをすることになった。

小「それにしてもこの家、ほんまになんもないやん」

佐「確かに、想像以上にシンプルな部屋やな」

リ「机とソファーとテレビとベッドしかないやん」

1ヶ月ほど前に引っ越してきたばかりな上に、またいつ引っ越すかも分からないので、最低限の物だけを揃えた。

福「そや、もうプレゼント渡そうよ」

正「そうしよか」

末「なになに、何くれるん」

大晴くんからは、染めた髪の色を落ちにくくするシャンプー

リチャくんからは、練習の日も仕事の日も使える小型のポット

こじけんからは疲れを癒す入浴剤のセット

正門くんからは一緒に選びに行った香水

晶哉からは、真っ赤なジャージの上下セット
これには末澤くんも、めっちゃ目立つやん！とツッコんでいた。

そして自分が用意したのは──────

末「えっと、、これは何？」

「アイマスクとパックです」

末「いやそれは見たらわかんねんけど、なんの柄？」

「パックはピエロと歌舞伎の人とゾンビで、アイマスクはキラキラの目とより目です！」

自分ならもらって嬉しいものなんやけど、、
末澤くんにはダメやったかな、、？

末「チョイスが独特やなぁ笑でもありがとう。ちゃんと使うわ笑」

そう言って末澤くんは自分の頭をポンポンと撫でて優しく笑った。

良かった、喜んでもらえたみたい。

末「そや、Aに1つお願いがあんねんけど」

「ん？なんですか？」

末「そろそろさぁ、俺の事名前で呼んでくれへん？」

末澤くんの一言でみんなの視線が自分に集まる、

「い、いですよ、、でもなんで急に？」

末「いや別に、ただ名前で呼んで欲しいだけ」

あまりにも真剣な目で見つめてくるから、少しだけドキッとしてしまった。

みんなにバレてないよな、、

「じゃあ、これからは名前で呼ばせてもらいます」

自分がそう言うと、末澤くんは満足そうな顔をして再び鍋をつつきだした。

結局、みんなが帰るまで1度も名前で呼ぶことは出来なかった。