【JN】俺がWWHの公式彼女になるまで【男主】 (ページ49)

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「じゃあ、また明日。何かあったらすぐ電話してね」
「うん、ありがとう。ジナも気をつけて帰ってな」

ユリのアパートの前で別れたあと、しっかりと家に入るまで見届けてから、僕はいつも自分の家に帰る。

ユリと一緒に帰るようになって2週間ほど経った。
今のところ、ストーカーはユリの目の前には現れていない。
最初の数日はユリも警戒していて不安そうだったけど、僕といることで少し安心できるようになったみたいで、普段と変わらない様子で僕に接してくれていた。

「……へへ」

今日の帰り、たまたま帰り道で見かけるゲームセンターでピンクビーンのぬいぐるみを見つけてしまった。
今度の休みに1人で取りに行こうと思っていたのに、ユリが突然向かっていって、何も言わずに颯爽とピンクビーンを取ってくれた。

正直、男でこの歳なのにぬいぐるみを欲しいっていうのは結構恥ずかしい。
それに加えてこんなピンク色で、いかにも女の子が好きそうなやつ。
でも、ユリは馬鹿にすることなんてしなくて、なんなら「別に何好きでもいいだろ」と、当然のように言ってくれた。

見た目はどこまでもかわいらしいのに、すごくかっこ良くて、男らしい。
ただ可愛いだけじゃないのが、ユリの魅力的なところだった。