【JN】俺がWWHの公式彼女になるまで【男主】 (ページ20)

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「一緒に素敵な写真撮りませんかー!!」
「陸上サークルです!!一緒に汗流しませんかー!?」

そんなことを考えながら大学に着くと、サークルの勧誘で人がごった返していた。
たたでさえ人が多い中、一際人が集まっている一角があった。

「映画製作サークルです。よろしくお願いします」

気になって近づいてみると、ただ単にサークルのビラを配っているだけのようだったが、そのビラを配っている人物を見て、僕達は全員視線を奪われた。

春らしい淡いピンク色のワンピースに、ハーフアップにされた明るい茶髪の髪。
くっきりした二重、瞬きすると分かる長いまつ毛とプルプルした血色のいい唇。
ビラを配る手の先の爪は、ワンピースと同様に綺麗なピンク色に彩られていた。

「かっ……」

可愛い。尋常じゃないくらい可愛い。
短い人生の中、ユリ先輩より可愛い人なんて存在しないと思っていた僕にとって、その人は初めて可愛いと思った女の人だった。

「映画製作サークルです。興味ありませんか?」

友達も全員その人のあまりの可愛さに固まってしまって、その場から動けずにいると、その人が僕たちの前にやってきて、ビラを差し出しに来た。
ほぼ呆然としたたまま、そのビラを受け取る。

「ありがとうございます。入学式の後にサークル紹介のイベントがあるので、良かったら来てくださいね」

僕達を見上げる顔を見て、僕は既視感を覚えた。
メイクはしているけど、どこか見たことあるような、そんな感じがしたのだ。

「ユリ!!ビラ追加したから配って!!」
「!!」

その時、別の女の人がその人のことをユリ、と呼んだことで既視感の正体が分かった。

この人、ユリ先輩だ。