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コンコンとノックをする。
中からどうぞという声が聞こえたので、中へとはいる。
ドキドキする、めちゃめちゃ緊張する。
中へ入り、患者用のベッドに座る。
「んで？用はなんだ？」
デスクで作業をしてる硝子。
「えっと、……京都校への移動が決まりました」
そう言うと硝子は、豆鉄砲をくらったような顔をした。
「おま、なんでそんないきなり……」
「悟、が、浮気した」
そう言うとこれまた大きなため息をした。
「やっぱりあいつが原因か、そうかそうか、ならよし、行ってこいA」
「へ、あ、え、ありがとう？」
なんかよく分からないけど納得されちったよかった？
「なんかあれば連絡しろよ、何も無いのが1番だけど」
「うん、あ、それとさ、悟にはなるべく黙ってて。知られたくない」
「おう、そんなのこっちから願い下げだ」
硝子も硝子で怒ってくれてるみたいで、持つべきものは友達だなって思った。
「じゃ、私準備しなきゃだから」
「ん…あ、これ、持ってけ」
硝子はデスクの引き出しから薬を取り出し私にくれた。
「痛み止め、Aよく怪我するからな」
「な、う、何にも言い返せないありがとう！！」
「はは、じゃ、またな」
「うん、大好き硝子」
「ほんとあんなやつと付き合ったのが間違いだったんだよ」
硝子の言葉に私はごもっともです…と思いながら部屋を出ていく。
これで悔いはない、1年ズには申し訳ないけど、明日学長から話があるだろう。ごめんね、みんな。
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作者名：恋歌 | 作成日時：2021年2月20日 21時
