2 ページ4
体術訓練つっかれたぁあ
久々会ったけどほんとあの子たち強くなってるよ…
すごいな、私も強くなろう
まぁまぁ、明日は任務行って……で、あとは暇、か。
高専に来る用事〜はないか、報告書は明後日来る時に持ってくるとして。
久しぶりの実質休日！！！というわけだ！
どこに出かけようかな、何しようかな！！
……あ
悟、だ。
まだ高専にいたんだ、忙しいのに。
「あ、やっと見つけた」
手を振ってこっちに向かってくる彼。
「……さっきなんで避けてたの？」
「さ、けてなんかない」
「避けてたじゃん、悲しいなぁ僕」
そう言って私を逃がさないとでも言うかのように腕を掴んでくる。
「いっ」
どんどん腕を掴む力が強くなってきてしまって思わず声を出してしまう。
「ごめん」
すぐに腕を離してくれる。
顔を上げるとどこか悲しいような顔をしている。
なんだ、よかった、まだ悟は…
私の事、好きでいてくれるんだ
「悟、明日…」
「ん？なに？」
「……っ、明日、暇、デスカ」
「___あー、ごめん、明日は予定があってね」
あ……そ、うだよな、そうだよな、ちょっと一緒に出かけようかと思ったけど、うん。
うわぁ恥ずかし
「そうだよね！悟忙しいからね！…わ、もうこんな時間だ！私ちょっとこのあと予定あるから急ぐね！」
予定なんて何も無いけど。
何も無いけど、嘘をついてその場を離れた。
いや、離れなきゃいけなかった。
この禍々しい気持ちが出てしまうかもしれなかったから
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：恋歌 | 作成日時：2021年2月20日 21時
