． ページ13
「…片桐さんが前にいたグループの人達の話…聞いちゃったの」
彼に話していくと、段々と冷静になれている自分がいた
《…片桐が、雪島に殺されかけたって言ってた》
【はぁ！？何で！】
《雪島は、岩本が自分のものだって言いたかったらしいよ。…ほんとに懲りないやつだよね笑》
【それさ、また記事で捏造すれば？笑 またあいつら離れるから狙い時じゃね？】
「っ………」
《じゃあ、また雪島が岩本に近づいたタイミングでやろっか？…だから……監視にお願いしとかないとね》
「か……んし…」
教室に向かう時、丁度それが聞こえてしまった
…片桐さんはあのグループから完全に離れておらず、
またグループ内で私を狙っている
…という事は、岩本くんにまた怪我をさせてしまう可能性が高い
誰かが私達を監視しているという事を全て話した
『……懲りてねーのかよ…』
話終えると、困ったように頭をガシガシとかく岩本くん
「かっかいたらダメ！」
『っ！？』
「傷…引っ掻いちゃうよ…」
『…あ、そうだっだ』
彼は癖でよく頭をかく
丁度傷の部分だったので、焦って大声を出してしまった
『………監視、か…』
顎に手をあてて、何かを考え始める
…彼をじっと見つめていると、いきなりフッと笑う
その笑みに………背筋が凍った
私とは目線を合わせずにボソッと呟いた
『…気持ちわりーな』
「...っ！！」
その表情にも言葉にも殺気を感じるほど冷たかった
今まで一度も見たことのない、彼の裏の顔のような気がした
『…あ、悪い』
その一言だけでいつもの彼の雰囲気に戻り、安心する
「う、ううん…」
その後も何か考えている彼
ブツブツとしばらく呟き…ふっと顔を上げた
『…ダテさんのところ行こう』
その言葉に私は驚いた
私は…今まで誰かに頼ることなんかしたことがなかったから
「宮舘先生…？どうして…」
『相談する。ダテさんなら、俺達が仲良いのは一番よく知ってる。
今、阿部や佐久間を呼び出したら奴らに勘づかれる』
「でっでも先生達は私がこうゆうことされてたことは知らないし…」
『…全部、知ってる』
「えっ……」
俯きがちだった私は顔を上げた
岩本くんは…なぜか少し悲しそうな表情を浮かべていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 882人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夕雪(プロフ) - 気長に待っていただけると幸いです。もし宜しければ、新作を投稿しておりますので、私の作者名から作品一覧を覗いていただけると嬉しいです！ 友達申請の件ですが、今は募集をかけていないんです…すみません これからもよろしくお願いします 長文失礼致しました (2022年6月2日 20時) (
レス) id: c1927b0662 (このIDを非表示/違反報告)
夕雪(プロフ) - あやかさん» あやかさん初めまして☺️そう言って頂けてとても嬉しいです😭素敵なコメントありがとうございます！今現在、執筆活動はお休みを頂いております。ご期待に添えず、すみません… こちらの作品の続編もいつか公開できたらよいなと考えておりますので、 (2022年6月2日 19時) (レス) id: c1927b0662 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 全て読ませていただきました。泣けてキュンキュンして以前も読みましたが同じ所で泣いたり苦しんだりしました。続編して欲しいなと思っていたのですが、もし、続編を書いていらっしゃったとしたら友達申請したいです！ (2022年5月27日 22時) (レス) id: 4114007d35 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夕雪 | 作成日時：2022年1月14日 23時
