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「っ………」
『片桐に言えば?それで解決すんだろ』
「それが出来てたら……こんなに困ってないよっ!」
大声で言い、俺を見る表情は本気で怒っていた
「私だって……片桐さんに本当の事言いたいよ!
聞いて欲しいよっ!
それでも、私の言葉を何も聞いてなんか貰えないの!
こっちには色々事情があるの!岩本くんは知らないでしょ!?
だからそんな簡単な事みたいに言える……っ!!」
そこまで言って、彼女はハッとして口を噤んだ
「……岩本くんには、分かんないよね」
『…………』
Aの言葉は俺の胸に深く刺さってすごく痛かった
こんな事を言わせるまで追い詰めてしまったのかと
…けど、今は怒りの方が大きくて、無言の時間が流れた
お互いに睨み合い、
ダテさんが間に入ろうとした瞬間に俺が動き出した
彼女の隣で止まり、少し屈む
『……軽蔑したわ。じゃあな』
俺は彼女の耳元でそう言い、横を通り過ぎて部屋を出た
扉の向こうから、彼女の泣く声が聞こえた
…俺だって泣きたかった
あんな事を本当は言いたかったんじゃないのに…
グシャグシャと頭をかいて、涙を堪えた
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夕雪(プロフ) - ミルクさん» コメントありがとうございます(´˘`*) 喜んで頂けてとても嬉しいです!更新頑張りますっ! (2021年12月1日 0時) (レス) id: c1927b0662 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク(プロフ) - コメント失礼します!すぐに迎えに行くからって言葉に"やだぁもう、かっこいいぃ"となんとも気持ち悪い反応をしてしまいました。更新頑張ってください!! (2021年11月30日 23時) (レス) @page1 id: d4655b2f55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夕雪 | 作成日時:2021年11月30日 20時