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『……て、…………だね』
「ほ………です」
しばらくして、声が聞こえて薄らと目が覚めた
誰かがダテさんと話しているようだった
涼『…それで、雪島さんは照と仲直りしたいんだ』
雪島？なんで…
そう思ったが、疲れが溜まっていたせいかすぐには
起き上がれなかった
そのまま仰向けになる
丁度ベットの周りにはカーテンがあって、
ダテさんとAは見えない
「はい……今日、岩本くん、教室で元気なかったし…」
涼『照を突き放しちゃったのは、なにか理由があるの？』
「……あります。でも、先生には言えません」
涼『どうして？』
「ある人に…言ったらダメって。
言ったら…恐ろしいことになるから」
『………雪島さん』
何とかベットに座って、彼女の名前を呼んだ
「っ！？……今、岩本くんの声…」
涼『…ごめんね、雪島さん。照、ずっと聞いてたんだ』
そう言ってカーテンが開かれる
恐る恐る俺を覗くA
俺は睨むように彼女を見る
そんな俺を見て、彼女は息を飲んだ
『……仲直りしたいって何？嫌いって言ってたじゃん』
「っ、それ…は…」
『どこまでが雪島さんの嘘で、
ほんとなのか俺もう分かんねーんだけど』
今までの我慢を全て彼女に当てるように溢れ出す
そんな彼女は俯いている
『それとさ、恐ろしいことって何なの。
あの人って片桐の事だろ』
「っ！！」
『あいつ以外考えらんねーじゃん』
涼『照、これ以上は…』
逃げようとするA
『逃げんなよ』
腕を掴んで阻止する
『…なんかあんだったら言えよ』
「…………言え、ない…」
涼『照 雪島さんにだって言いたくないことあるんだよ』
『………』
そう言われて渋々手を離す
彼女は俺に背を向けているけど、逃げなかった
その姿がなぜかムカついて、強い口調で言っていた
『……全部あいつが雪島さんのこと支配してんだろ？
だったら言えば良いじゃん。自分の言葉で』
涼『照っ！』
ダテさんに言われるが、今の俺は止まれない
俺だって、今のAの立場は分かっていた
…片桐に言い返せないことは分かってる
けど、抑えられなかった
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夕雪(プロフ) - ミルクさん» コメントありがとうございます(´˘`＊) 喜んで頂けてとても嬉しいです！更新頑張りますっ！ (2021年12月1日 0時) (
レス) id: c1927b0662 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク(プロフ) - コメント失礼します！すぐに迎えに行くからって言葉に"やだぁもう、かっこいいぃ"となんとも気持ち悪い反応をしてしまいました。更新頑張ってください！！ (2021年11月30日 23時) (レス) @page1 id: d4655b2f55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夕雪 | 作成日時：2021年11月30日 20時
