番外編・続 ページ31
岩本くんだった
けど、胸が苦しくなったりはしない
居心地がいいとか、一緒にいたいと思うのは確かなこと
…これを本当の恋だとは言い難かった
だから、私はそれを隠した
「いないかなー」
照『そっか…』
そういう岩本くんはどこかちょっと悲しそうだった
「岩本くんは？そういう人はいないの？」
照『俺？』
聞き返すとちょっと驚いたように言う
…と、タイミング悪く電車のドアが開いて
学校の近くの駅であることを知らせるアナウンスが流れた
照『あっ、降りなきゃ。雪島さん、行こ』
「うっうん」
慌てて降りて駅を出る
学校までの道中で聞こうと思ったが…聞くことが出来なかった
〈メリークリスマース！！〉
パーティーが始まり、教室内はとても賑やか
宮舘先生が作ってくださった料理は格別で、
皆にすごく好評で先生自身も嬉しそう
教室内の装飾も皆でして、
いつもの教室とは思えない程カラフルになった
教室の隅っこに座って様子を見ている私は、
初めての参加ということもあり、驚くことばかり
そんな中、他の男子と楽しそうに話していた岩本くんが
私の元へやって来た
サンタさんの帽子を被って
照『雪島さん、ずっと見てるだけじゃん笑 』
「なんか…こうしてるだけでもいいなって」
岩本くんが隣に座り、私の視線と同じ方を見る
私は先生の料理を一口食べる
照『…みんな楽しそうだな』
「そうだね。岩本くんも混ざってきたら？」
照『俺はいい。…ここにいたい』
その言葉になぜかドキッと胸が鳴った
…今日の私はちょっと変だ
照『あっ、ダテさんが作ったやつ。一口ちょうだい』
いきなり振り返って私の手元に気づき、
スプーンですくって食べてしまった
私は唖然として岩本くんを見つめていると…それに気づいた彼
照『……あっ、ごめん。なんも考えてなかった…』
岩本くんも食べてから気づいた様子
一気に顔が赤くなるのを感じ、岩本くんを見つめたまま固まった
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夕雪(プロフ) - ミルクさん» コメントありがとうございます(´˘`＊) 喜んで頂けてとても嬉しいです！更新頑張りますっ！ (2021年12月1日 0時) (
レス) id: c1927b0662 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク(プロフ) - コメント失礼します！すぐに迎えに行くからって言葉に"やだぁもう、かっこいいぃ"となんとも気持ち悪い反応をしてしまいました。更新頑張ってください！！ (2021年11月30日 23時) (レス) @page1 id: d4655b2f55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夕雪 | 作成日時：2021年11月30日 20時
