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『Aっ！！』
勢いよく店の扉を開けると、
受付の男がこちらを見てビクッとした
《…お客様ですか？でしたら、会員証をご提示ください。
ご確認致します》
…やっぱりプレミアか
『ここに雪島って人いますか？
今すぐに話がしたいんですけど』
《いらっしゃいますが…どういったご要件で？》
『それは言えません。彼女に話があるんです』
《申し訳ございません。
プレミア会員以外の方とのお話は当店のルールとして
する事が出来ません。本当に申し訳ございません。
本人に伝えておきますので…》
…交渉はダメか
なら、強行突破するしかない
『…じゃあ、直接会ってきます』
《あっ、お客様っ！！》
そう言って焦ったように俺の腕を掴む男
瞬時に振り払うが、今度は体を完全に制御される形で
抱きつかれた
『離せよっ！ここにいんだろ！？』
《どこのどなたか知らない方を入れることは出来ません！
お引き取り下さい！》
『うるせーよ！…ったく、離せって言ってんだろ！』
店内が見える所まで男を引きずりながら歩き、大声で叫んだ
『おいっ！Aいんだろっ！？』
店内の奴らが一斉にこちらを向き、Aを探すが見当たらない
…が、片桐だけを見つけた
怒りながら誰かに何か言っている
その視線の先には…Aはいた
露出多めの服に、何故か俺は絶句して、力が抜けた
俺を止めていた男もそれに気づいて離れる
《……ファンの方でしたら、会員証をご提示ください》
『ファン？何言ってんだお前』
ファンってなんだよ
彼女が本当にここで働いてるってことかよ…
〈白澤(しらさわ)！その人あそこに連れてって〉
片桐がそう叫び、白澤と呼ばれる男はそれに頷く
《承知しました。…どうしても会いたいようでしたら、
明日の午後、こちらにおこし下さい》
白澤は小さな四つ折りの紙を差し出した
…こいつ俺の言ったこと忘れてんのか
『俺は今あいつに用があんだよ』
《それは出来ません》
『なんで』
《今は彼女も仕事中です。お引き取り下さい》
『……………』
……まじで働いてるのかと分かって、
それがショックで無言で店を出た
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夕雪(プロフ) - ミルクさん» コメントありがとうございます(´˘`＊) 喜んで頂けてとても嬉しいです！更新頑張りますっ！ (2021年12月1日 0時) (
レス) id: c1927b0662 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク(プロフ) - コメント失礼します！すぐに迎えに行くからって言葉に"やだぁもう、かっこいいぃ"となんとも気持ち悪い反応をしてしまいました。更新頑張ってください！！ (2021年11月30日 23時) (レス) @page1 id: d4655b2f55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夕雪 | 作成日時：2021年11月30日 20時
