検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:110,408 hit

episodeSEVEN 後悔の大きさ ページ1

夢の中で、Aの声がした





「岩本くん」





『今の声……』



「岩本くん、こっち」





声はするのに、姿が見えない



音も反響していてどこにいるのかも分からなかった





『A…どこいんの?』


「……ここにいるよ」





そう言うけど、見つからない



後ろに気配を感じて振り向いた





「…………岩本くん」


『Aっ!?』





さっきまで誰も居なかったはずなのに…



そこに項垂れてるAがいた





『どうしたんだよ…』





体に触れることが出来る



嫌に現実味がある夢で、驚いた





「岩本くん……ごめんなさい」


『なんで謝んだよ』





どこか力がないようにひとつ、またひとつと言葉を紡いでいく




「私……岩本くんに、謝らなきゃ…」


『待てって。なんで……っ!!』





そう言いながらAの肩に触れると…透けている



自分の手が見える





『は……?おい、Aっ!』


「…ごめんなさい………ありがとう」





そう言って彼女は静かに目を閉じ、光に包まれて消えた





『…えっ、ちょっと…はっ?』





俺はパニックになって頭を抱える



そこには俺以外いなくて、ただ真っ白な世界だけが続いている



徐に立ち上がり、歩き出す





『…A、居んだろ?なぁ、返事しろよ』





フラフラと歩きながら小さな子供のように泣く



どんなに呼んでも返事はなくて、



俺の声ばかりが響いてより一層悲しみが増した





『Aっ、返事しろって!何でいきなり居なくなんだよっ!

……意味分かんねーよっ……なぁっ!居るんだろっ!?』





大声で叫んでも、その声は虚しく響くばかり





『…なんで、なんでだよ…』





その場に膝から崩れ落ち、涙が溢れる



…と、遠くから誰かが呼ぶ声が聞こえた

.→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (136 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
774人がお気に入り
設定タグ:岩本照 , SnowMan , ジャニーズ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

夕雪(プロフ) - ミルクさん» コメントありがとうございます(´˘`*) 喜んで頂けてとても嬉しいです!更新頑張りますっ! (2021年12月1日 0時) (レス) id: c1927b0662 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク(プロフ) - コメント失礼します!すぐに迎えに行くからって言葉に"やだぁもう、かっこいいぃ"となんとも気持ち悪い反応をしてしまいました。更新頑張ってください!! (2021年11月30日 23時) (レス) @page1 id: d4655b2f55 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:夕雪 | 作成日時:2021年11月30日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。