YELLOW FLOWER

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涼『“…あとさ、いらない事かもしれないけど”』



『何？』





ペラペラと紙をめくる音がして、小声になる





涼『“この事は業務だから本当は言えないんだけど…

実は、今日雪島さんもお休みなんだ。欠席理由は不明。

他の生徒も同じ理由で数人いる”』





その言葉に少し違和感を感じた



Aの言葉を思い出す



「片桐に脅されている」と



嫌な予感がして、ベットから飛び起きた





『待って、ダテさん。

その欠席してる奴らの中に片桐ってやついる？』





そう言った瞬間くしゃみが出る





涼『“…今ベットから出たでしょ。まず入って。話はそこから”』



『……はい』





モソモソとベットに入り、ダテさんの言葉を待つ





涼『“片桐さんね？……今日は普通に学校来てるみたいだよ？

…あっ、ちょっとごめん』





一度電話から離れて、耳元で音楽が鳴る



片桐は学校に来てる…



じゃあなんでAは休んでるんだ？



少し不安だった もう縁は切ったのに…



未練があるやつみたいで嫌だけど、そうは言っていられない状態





しばらくして、ダテさんが戻ってきた





涼『“お待たせ。今丁度、片桐さんが早退するっていう

連絡が来た”』



『片桐が早退？理由は』



涼『“家の事情だって。

片桐さんのお家からそんな連絡は無いんだけど…”』



『…ダテさん、Aの家に連絡って出来る？欠席理由知りたい』



涼『“雪島さんの？…分かった。また後で連絡するね”』



『ん』





そう言って切れた電話



何となく、嫌な予感がした



体のだるさが戻ってきて、何をする気力も無くなり、



そのまま眠りについた

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