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それから数日後



屋上に来るわけがないと分かっていながら、



屋上に行くのが習慣になっていた






『…A来ねーかなー』






未開封のクリームパンの袋を見つめながら、



そう呟いたその時だった






(ガチャッ)






屋上の扉が開く音がした



勢いよく後ろを振り返ると…Aが立っていた




「ごめんね…最近一緒に食べれなくて」


『いや、大丈夫』




そう短く答えて、2人で昼を食べ始める



今日もあの時と同じように咀嚼音だけが響く






『雪島さん』






…沈黙を破ったのは俺だった



名前を呼んだだけでビクッと肩を震わせる彼女




「…どうしたの?」




いつもと変わらない返事



けど、一つだけ違うことが




『…これ、どうした』


「っ!!」




彼女の頬や手の甲に少し酷めの傷が目立っていた



所々に青アザもある 袖を捲ると、数え切れない程



転んでできたような傷なんかじゃない



転んでるなら膝にも怪我をしているはずなのに、綺麗な状態だ



…誰かにやられた様な感じだった




「こっ転んだの。この前…何にもないところで。

ボーッとしてて、それで…」


『転んでこんな傷できない。青いアザもこんな酷くなんないし、

広範囲すぎる。それなら膝も怪我してる』


「っ……じゃっじゃあ」


『じゃあって何。嘘つかないって約束は?』


「……………」


『………これ以上自分追い詰めんなよ』




俺がそう言うと、彼女は俯いて何も言わなくなった



…少し強い言い方になってしまったことを後悔する




『…ごめん、言い過ぎた』


「ううん。大丈夫 …ありがとう」




その声は震えてて、泣くほど怖かったのかとまた後悔した

.→←episodeFIVE 嘘



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夕雪(プロフ) - おこりさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです。無事戻ってきました! (2021年11月27日 14時) (レス) id: c1927b0662 (このIDを非表示/違反報告)
おこり(プロフ) - ご自身のペースでどうぞゆっくり。気長にお待ちしています^_^ (2021年11月5日 6時) (レス) @page41 id: b4f52a5ea8 (このIDを非表示/違反報告)
夕雪(プロフ) - みきさん» コメントありがとうございます!楽しみにしててくださいね。 (2021年11月3日 18時) (レス) id: c1927b0662 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - ハッピーエンド、期待しています。 (2021年11月3日 0時) (レス) @page40 id: cefd7f5dc8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夕雪 | 作成日時:2021年10月16日 21時

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