YELLOW FLOWER

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クラス替え後、教室を見渡すと…岩本くんがいた



「同じクラスになっちゃった…」



私と彼の席は離れているから、


接点は何もないと思うのだけれど…


このクラスで２年間過ごすのか…


岩本くんの事は噂でしか聞いたことがないから、


彼の事をちょっと知ってみたい


なんて思っちゃったりして


遠くから見ても迫力はすごくて、


誰かと話す訳もなく、ただ静かに座っていた



「不思議な人…」



そう言いながらじっと見つめていると…


その視線に気づいたのか、こちらに振り向いた



「…え」



バッチリと目が合っているのに、


何故か視線を逸らすことが出来なかった私は、そのまま見つめてしまった


すると、岩本くんが立ち上がろうとした…その時



？『はーい！席ついてね！出席とるよ〜』



そう言って、先生が教室に入ってきた



〈阿部先生担任なの！？〉



生徒の一人が悲鳴のような声で言った



亮『そうだよ〜。とりあえず、今は席ついてね』



そう言うと、教室がお祭りかのように騒ぎ出した


担任は阿部先生のようだ


…生徒や親から人気だという噂を聞いたことがある



亮『はい、静かに！早く席ついて！』



パンパンと先生が手を叩くと、皆慌ただしく座り始めた



亮『…よし、じゃあ改めまして。

この２年Ａ組の担任を受け持つ事になりました。

阿部亮平です。このクラスでは、数学を担当します。

今日から２年間、よろしくね』



そう言い、優しく微笑むと、拍手をする中で、


女子から【可愛い】という声が聞こえた



亮『えー、可愛い？かっこいいって言って欲しいな？』



そう言って、首を少し傾げてちょっと目うるうるさせた



〈…うぐっ！〉



誰か一人その可愛さに打たれたもよう



亮『あっ、そうだ。副担任もいるんだ。佐久間！』



そう言うとまた教室が活気に溢れる



大『あっ、阿部ちゃんいた〜！』

亮『え、どういうこと？迷子になってたの？』

大『まー、そういうこと笑』

亮『佐久間ぁ…しっかりして！とりあえず、自己紹介』

大『にゃは！今日から２年間、

このクラスの副担任を務めます、佐久間大介です！

よろしくね〜！』


〈あべさくそろった！〉

《この2人が揃ったクラスめっちゃ楽しいらしいよ！》


｛当たりのクラスじゃん！｝



教室内はまたお祭りのように盛り上がっていた

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