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爆豪side
Aが歌っているところを、ただ黙って聞いている。
これが、Aの別れの仕方だ。
準備とは、歌の作詞・作曲
そして、音楽と衣装の用意だ。
俺もこれを見るのも今回で2回目だ。
初めては10年前…おばさんが亡くなったときだ。
あいつは今日と同じく仏壇の前で歌っていた。
まだガキだったアイツは、ただ「ありがとう」と「さようなら」をひたすら言ってるだけだったが、決して泣かなかった。
泣かないAを見て、当時、理由が分からなかった俺が「なんで泣かねェんだ」って聞けば、「泣いていたら安心して天国に行けないから、泣かないの！笑顔でお別れするの！」って言ってた。
現に今、アイツは泣いてねェ
『さようなら』
……どうやら、終わったようだな
まだ音は流れているが、俺はコイツらを移動させようと顔を向ければ……
「「「ｸﾞｽｯ」」」
「「「………ｽﾞﾋﾞｯ」」」
コイツら……泣きすぎだろ
デクにいたっては、滝のように溢れている。
「デク、客間」
俺はそんなデクに顎をクイッと動かし指示する。
デクは涙を拭き、連中にジェスチャーで移動することを伝え、客間に向かっていく。
アイツらの気配が無くなったのと同時に音楽も終わる。
Aは、仏壇の前で一礼する。
親父さん…Aはもう大丈夫だ
Aを心配し、コイツら今日ここに来たんだ。
Aは、こんなに想われているんだ。
だから安心して、おばさんと一緒に
Aを見守ってやってくれ
俺はゆっくりと歩き出し、Aの方へ向かおうとするとヒューと風が吹き、俺の頬を撫でる。
それはまるで…親父さんから返事に思えた。
部屋の前に着くと、Aが出てくる。
『勝己…』
「終わったか」
『うん』
笑っているが、Aの目には少し涙が溜まっていた。
俺はAの頭をガシガシと撫でる。
「悪かったな。勝手にアイツら連れてきて」
『ううん。いいの』
「なら行くぞ。アイツら、Aのこと心配してんだよ」
『うん！』
俺はAの手を引き、客間に向かった。
.
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次回更新より、一部のキャラからの
愛されになります。
かっちゃんonlyで希望の方には
大変申し訳ありませんが
よろしくお願いします。
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MEGUMI(プロフ) - どういたしまして(笑)誰でも間違いはあるので気にしちゃ負けですよ！！(笑) (2021年8月8日 16時) (
レス) id: 835a7597df (このIDを非表示/違反報告)
ぜんざい(プロフ) - MEGUMIさん» MEGUMI様 ご指摘ありがとうございます。今まで気づかず大変恥ずかしいです、、本編修正致しました。 (2021年8月8日 14時) (レス) id: 0a9c9e3b11 (このIDを非表示/違反報告)
MEGUMI(プロフ) - こんばんわ､突然ですが誤字を見つけました､第３章の轟君との次のﾍﾟｰｼﾞに｢この右手の炎｣と書いてあったんですが逆ですよ〜焦凍君の個性､半冷半燃は右が氷結で左が炎ですよ〜 (2021年8月7日 17時) (レス) id: 835a7597df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぜんざい | 作成日時：2021年3月2日 13時
