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は 「なあ、A」






改まった顔で言う炭治郎。






『な、なに…… 何すか』






「善逸のことなんだけどな、」






『我妻!!!! すっかり忘れてた』






「オメェ… ひでェな…」






横から口を突っ込んでくる伊之助。

私が善逸におぶられながら蝶屋敷に来るところを見ていたのだろう、

私を恩知らずのような目で見てくる。







『返す言葉がねぇっす』







「善逸がな、Aを蝶屋敷に連れてきただろ?

その時、善逸も、しのぶさんに休んでいくように言われたんだけど……」






『だけど?』







「その言葉を無視して、 真顔で蝶屋敷を出てったんだ。」







我妻が?!?! しのぶさんの言葉を無視!?!?!

有り得るのか!?!? そんな事有り得るのか!?!?!







『はあ、らしくないことを……』






「その時の顔がなあ、 もう善逸と思えないくらい

張り詰めた顔をしていて……

俺も伊之助も止められなかったんだ……」







『張り詰めた顔』






「そうだ!!! あいつ、こんッッッな顔して、

俺様のこと振り払って行きやがった!!」






鼻息を荒くしながら必死にそう述べる伊之助。

多分……顔真似をしているのだろうが、

被り物の下だと分からないよ…… お馬鹿……






「そうだ!!! こんッな顔!!!」






炭治郎も続けて顔真似をする。


変な顔…… そう笑いかけたのもつかの間、

炭治郎の顔に浮かび上がった表情に、

私の胸はどくんと脈打った。










あのとき、倒れて、やっと目覚めた私を見つめてた、

あの顔に似てる……?

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設定タグ:我妻善逸夢 , 鬼滅 , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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作者名: | 作成日時:2023年1月21日 21時

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