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「おいコラテメェ!!! 俺の子分のくせに情けなくぶっ倒れてんじゃねェ!!!」






入ってくるなり、すごい形相で睨みつけてくる伊之助。

え、何? どういうこと? どうして私は今怒鳴られてるんだ?



私が頭にはてなマークを浮かべていると、

次は慌ただしく走ってくる足音が聞こえてきて、

数秒もしないうちに 開いたままの私の病室の戸が

その振動で震え始めた。






「A!! 大丈夫か!!」






『炭治郎!?』





扉から覗いた赤黒い髪の毛は、間違いなく竈門炭治郎だ。

どうやら、同期は2人ともこの場に駆け付けてくれたらしい。






「体は? 痛くないのか? 苦しそうな臭いがする…
もしかして、今起き上がってるのもしんどいんじゃないか?」






伊之助同様、入ってきた途端に、早口で私をまくし立てる彼。






『大丈夫だよ、炭治郎

多分ね、苦しそうな匂いって、多分あんた達の大声を無防備に聞いちゃったきよちゃんの臭いだと思うの、私。』





見舞いに来てくれたのは嬉しいけど、きよちゃんが

隣でプルプル震えているのを

見過ごすことが出来なかった私は、

静かにしろ、そう牽制の意味を込めて嫌味を呟いた。


すると、炭治郎はハッとした様な顔をして、

きよちゃんに謝り始めた。

伊之助は気にしていないのか、いつまでも私を睨んできている。






「こら、伊之助も!!
ごめんねきよちゃん… うるさくしちゃって…」






伊之助に催促したあと、

小さい声できよちゃんに申し訳なさそうにペコペコする炭治郎。

病室で騒ぐなんて、我妻や伊之助ならまだしも、

炭治郎は珍しい気がした。

いつもはしっかりしてるのに、ふとしたときに抜けてるんだなあ…






『ふふっ』






さっきまで、どこか私には緊張が張り詰めていたのに、

いつもと変わらない同期の姿に拍子抜けしてしまった。


嫌味は言ったけれど、2人がわざわざ看に来てくれたのが、

実は嬉しかったからかもしれない。






「何だ!!!急に笑って!!!気色悪ィな!!!」






『何よ 気色悪いとは!!
大体、半裸のあんたに気色悪いとか言える資格無いだろ!!』






私は咄嗟に、精一杯の怒鳴った小声で伊之助に返す。

畜生、人が思いに浸っているところを邪魔しやがって…!!






「は 「なあ、A」






私に言い返そうとした伊之助が口を開くのと同時に、

きよちゃんに謝り終わったらしい炭治郎が話し始めた。

陸→←肆



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設定タグ:我妻善逸夢 , 鬼滅 , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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作者名: | 作成日時:2023年1月21日 21時

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