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研究室まで並んで歩く
身長の分歩幅も広いはずなのに歩くペースを合わせてくれているあたり
実は優しかったりする?
「何でここに来たんだ」
『家出してお金もなくてフラフラ歩いてたらここにたどり着きました…』
ヘビとかカメとか想像以上の動物たちが居て驚き。
ワンっ!!!
『かわいい〜〜!』
落ち着いた佇まいとふわふわの白い毛に愛くるしい瞳超可愛い。
サモエドだ。
「サモンって言う。」
『名前も可愛い〜!!』
ふわふわ…ずっと撫でてたい
犬派の私には最高のひと時。
撫でていると懐いてくれて顔をペロペロしてくる
『サモンくすぐったいよ〜笑笑』
10分ぐらい本来の目的も博士の存在も忘れて楽しんでいると
紐倉博士にめっちゃ見られてることに気づく。
あ、やっべ完全に忘れてた。
『な、なんでしょう?』
「…着いてこい」
研究室を出ると家もあるようで部屋に案内される
「空き部屋だ。好きな風に使ってくれて構わない。」
『え、いいんですか?』
さっきの態度含め急に家を訪れたのにこんなに普通に受け入れられて信じられない
「1つ条件がある」
『はい。』
「名前。」
そういえば自己紹介してなかったっけ。
『Aです。』
もっと深く博士のことを知ってからどうするか考えたい。
だからまだ名字は言わない。
「…Aか。」
『どうかしましたか?』
「いや、なんでもない。
僕は紐倉哲。天才だ。」
『な、なるほど…』
自己紹介で自分のこと天才って言える人すごいよね。
色んな意味で。
「じゃあ僕は研究があるから」
そう言って博士は研究室に戻って行った。
緊張した〜。
まず第一段階の紐倉研究所に潜り込むはクリアだ。
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作者名:藍伽 | 作成日時:2019年7月15日 0時