9 ページ9
ぷるんとツヤのあるコーヒーゼリーが目の前に。
てかもうアイスが溶けちゃってんじゃん。
そんなのお構いなしにスプーンで掬う。
・
・
・
大貴「ほんと美味そうに食べるのな。」
苦味のあるコーヒーゼリーとは違って甘さの詰まったモノ。
A「うん!だってほんとに美味しいよ!!」
こんなにパフェの似合う女の子いますか。
・
・
・
A「ほら。」
気づいたら目の前にクリームやらフルーツやらが乗ったスプーン。
それだけで酷く動揺してる自分が情けない。ダサいの一言に尽きる。
・
・
・
・
Aには俺はただの幼馴染で。
だから何の気兼ねもなく俺にそのスプーンを差し出せるんだ。
中学生が気にするような関節ちゅーとやらを意識してる俺はバカか。
どうしていいかわからずスプーンを見つめたまま、バックバックと心臓がうるせぇな、おい。
・
・
・
・
A「…あ、…彼女でもないのにダメか…」
いや、違う。俺が勝手にどうしていいかわからないだけ。俺が子供なだけ。
大貴「いや、そうじゃなくて…」
・
・
・
・
弁解したところでどうするんだ?
それよりガラステーブルの上の携帯が震えた。
マナーモードのままのAの携帯が震える。
A「あ…」
大貴「いいよ。」
・
・
・
申し訳なさげに携帯を持って外へ出る。
見るつもりは勿論ないけど、ディスプレイに表示された名前を運が良いのか悪いのか視界に入った。
大貴「…山田涼介、ね…」
・
・
・
・
アイツは一体何者なんだ。何がしたいんだ。
俺なんて電話も自分からしたことねぇし。
LINEも続かせることはできないし。
何がしたいんだ。俺は。
・
・
・
・
オレンジジュースの入ったコップが汗をかく。
滴ってポタッと冷たい水が足に落ちた。
大貴「…あ、おかえり。」
A「うん。ごめんね。」
大貴「大丈夫だけど。急用とかじゃなかった?」
・
・
・
・
A「うん…今日じゃないけど…」
嫌な予感がしたんだ。
A「映画誘われて行くことになって…」
Aと目が合わなくなってから。
・
・
・
・
A「涼介くんと。」
・
・
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 352人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あすみ(プロフ) - かんにゃんさん» コメントありがとうございます！！ そう言ってもらえて嬉しいです！ (2016年1月3日 10時) (
レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
かんにゃん - とってもおもしろいです！ｷｭﾝｷｭﾝしっぱなしです///頑張ってください☆ω☆♪ (2015年12月31日 12時) (レス) id: dd6e20f9bf (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - ちーちゃん59さん» コメントありがとうございます！！ 文才ないですよ…でもそう思っていただけて嬉しいです！ 大好きだなんて…！！ これからもよろしくお願いします！ (2015年7月21日 22時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - 白米王子さん» ありがとうございます！！ そうです！ニノのギミゲ好きなんでそれを少し参考にしました！！ 気付いてもらえないかなーって思ってたんで嬉しいです。笑 (2015年7月21日 22時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - めがねっこさん» 完結しました！！ ありがとうございます！！ やっぱりありやまはいいですね。笑 社会人なんて初めて書いたんで少々不安だったんですけど… 大丈夫そうかな？笑 最後まで読んでいただきありがとうございました！ (2015年7月21日 22時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あすみ
| 作成日時：2015年6月6日 15時
