23 ページ47
エンジンをかける音と涼介の声が混ざって。
うまく聞き取れなかったけど、私の耳はいいようにできてるみたい。
A「自分は幸せになろうとするくせに、私には不幸になるように願ってたの…?」
・
・
・
・
涼介「…は?なわけねぇだろ。」
A「じゃあ何っ…?!」
もう散々涼介に掻き乱されてきたの。
なんでそんな遠回しな言い方しかしてくれないの。
A「だったらなんでっ…」
・
・
・
・
涼介「…お前が好きだったから。」
・
・
・
・
A「…え…?」
何言ってんの。意味がわからない。
・
・
・
・
涼介「…って言えば満足?」
…は?
何、どういう意味?何が満足…
涼介「これだけハッキリ言えば伝わんだろ。」
・
・
・
・
何が…
私にはのえるちゃんには見せる笑顔も仕草も言葉も…なかったじゃない。
“好きだったから”
そのワードが頭を駆け巡る。
・
・
・
・
A「なんの嘘…」
涼介「嘘だったらわざわざ残業狙って行かねぇわ。」
ため息混じりにハンドルを握ってアクセルを踏む。
グンッと背凭れに身体が沈んだ。
・
・
・
・
A「だったら…なんで…私が別れた時に終わりなんて言ったの…」
涼介「シートベルトしろよ。」
A「私と一緒にいる意味ないって…!言ったじゃん…」
・
・
・
・
お願いだからシートベルトしろって促される。
渋々ベルトを引っ張ってカチッと音がした。
涼介「だから、それは…お前が別れたら仕返しする意味もなくなるし、
お前と一緒にいる意味も成さねぇし。」
・
・
・
・
涼介「だったらもう“終わり”だろ。」
A「彼女が好きなんじゃないの…?」
涼介「…別れた。契約取りに来る前から。」
・
・
・
・
契約取りに来た時は完全にカップルの雰囲気だったじゃない。
私はその場面を目の当たりにしてどれだけ嫉妬に苛まれたか。
涼介「初めから…俺はAが好きだった。」
・
・
・
352人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あすみ(プロフ) - かんにゃんさん» コメントありがとうございます!! そう言ってもらえて嬉しいです! (2016年1月3日 10時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
かんにゃん - とってもおもしろいです!キュンキュンしっぱなしです///頑張ってください☆ω☆♪ (2015年12月31日 12時) (レス) id: dd6e20f9bf (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - ちーちゃん59さん» コメントありがとうございます!! 文才ないですよ…でもそう思っていただけて嬉しいです! 大好きだなんて…!! これからもよろしくお願いします! (2015年7月21日 22時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - 白米王子さん» ありがとうございます!! そうです!ニノのギミゲ好きなんでそれを少し参考にしました!! 気付いてもらえないかなーって思ってたんで嬉しいです。笑 (2015年7月21日 22時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - めがねっこさん» 完結しました!! ありがとうございます!! やっぱりありやまはいいですね。笑 社会人なんて初めて書いたんで少々不安だったんですけど… 大丈夫そうかな?笑 最後まで読んでいただきありがとうございました! (2015年7月21日 22時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あすみ | 作成日時:2015年6月6日 15時