キミがスキ *Daiki*Ryosuke*

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ぼーっとしていただけで契約内容はほぼ覚えていない。

でも私が部長に確認取りに行かなきゃ行けないし。


のえる「じゃあ、お願いします!」


向かいに座るのえるちゃんに企画書を渡された。

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バタンと会議室を出てオフィスに一旦戻る。


1人になると余計考えちゃう。


涼介って、女の子女の子した子が好きなのね。

可愛らしくて、年下で、甘え上手そうな…私とは真逆の女の子。


だから、私を選んだのかな。

絶対好きにならないタイプだとでも思ったのかな。

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部長の承諾を得て、会議室に戻る。


会議室の戸に手をかけ、少し開くと2人だけの空間だったから?


やっぱり2人はデキてたんだ。

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のえる「大ちゃん、ごめんね?今日は会えなくなって。偶には涼介と会わないとさ、浮気してるって思われちゃうじゃん?」


は…?“大ちゃん”?

しかも何それ…涼介と会う理由がそんなんって…


A「信じらんない…」


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最低…


大貴「のえる危機感持てよ。ココでそんな話してたら思われるどころかバレるよ。」


ばかね…もうバレてるって言うのに…

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のえる「ねぇ?明日は会える?」


大貴「ん。会える。」


…じゃあ、明日も涼介は私に会いに来る…かもしれない。

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大貴「…だっから!こーゆーとこでキスとかバレたらどーすんの‼︎」


のえる「えー?いーじゃん。笑」


私の会社、壁が薄いから会話ほぼ丸聞こえだと思うんだけど…

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A「お待たせしました。」


強引に割って入るとそののえるちゃんは平然としていて。

でも大貴は薄すら頰が紅潮してる…女の子みたいね。


それじゃあすぐバレるじゃない。

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A「じゃあ、来週からよろしくお願いします。」


会議室を出てフロントまで見送る。


正直、さっきの会話はないわ…

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A「大貴!私も今日早く帰れるから…」


大貴「…そっか。じゃあ家行ってる。」


A「うん。」


やっぱり改めて彼女を見てしまったら…限界。

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