8 ページ32
大貴が起きないうちに準備を済まして出勤準備。
あれだけ好きだった人だったんだから罪悪感が少しもないといえば嘘になる。
だけど、今までよりだいぶ気が晴れた。
そんな少し矛盾している自分の思いはどこにあるの…
・
・
・
・
社員証をかざして社内に入り、エレベーターを待っているとメッセージが大貴から着ていて。
勝手に家を出たことなんて…大貴にとってはほんとはどうでもいいくせに…
・
・
・
小さくため息をついてエレベーターの戸が開いたのを確認して中に入ると既に乗っていた人がドアを押さえてくれた。
A「ありがとうございま…山田涼介。」
涼介「フルネームかよ。」
・
・
・
・
自分のオフィスの階のボタンを押してドアが閉まる。閉まったと同時に後ろから声が聞こえる。
涼介「昨日は楽しかった?」
A「…え?」
・
・
・
・
振り返ると呆れたように笑って指差す。
涼介「結んでると見えるんじゃね。」
何が?…まさか…。思わず手で隠す。
うそ。いつ付けられた?…大貴がそんなことする?
・
・
・
・
サーッと血の気が引く音が聞こえた気がした。冷や汗が額に滲む。
でも、大貴はそんなことしない…
涼介「嘘。それ俺が前付けたやつ。」
・
・
・
・
A「…え?…何。」
嵌めた…ってこと?至って悪びれた様子もなさそうに突っ立って。
涼介「いや?最近どーなのかなーって思ってたんだけど。へー…お前は順調ってわけね。」
・
・
・
・
順調?…違う。
A「なんで…そーなるの…」
自分で動揺した様子を表しといてなんでこんなこと聞けたのか不思議。
涼介「なんでって聞く?笑」
・
・
・
・
緩んだネクタイは優秀なシステム部に所属しているなんて思えない。ましてや部長なんて。それに、平気で浮気できるような人だなんて…
髪は若干茶色がかっているし、何より香水つけすぎ。
・
・
・
・
涼介「別にAのこと責めてるわけじゃねぇし。」
A「……。」
だったらなんで、紛らわしい態度。そんな、一瞬だけでも怪訝そうな顔したの?
・
・
・
・
涼介「考えてることは一緒みたいだし。」
・
・
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 352人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あすみ(プロフ) - かんにゃんさん» コメントありがとうございます！！ そう言ってもらえて嬉しいです！ (2016年1月3日 10時) (
レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
かんにゃん - とってもおもしろいです！ｷｭﾝｷｭﾝしっぱなしです///頑張ってください☆ω☆♪ (2015年12月31日 12時) (レス) id: dd6e20f9bf (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - ちーちゃん59さん» コメントありがとうございます！！ 文才ないですよ…でもそう思っていただけて嬉しいです！ 大好きだなんて…！！ これからもよろしくお願いします！ (2015年7月21日 22時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - 白米王子さん» ありがとうございます！！ そうです！ニノのギミゲ好きなんでそれを少し参考にしました！！ 気付いてもらえないかなーって思ってたんで嬉しいです。笑 (2015年7月21日 22時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - めがねっこさん» 完結しました！！ ありがとうございます！！ やっぱりありやまはいいですね。笑 社会人なんて初めて書いたんで少々不安だったんですけど… 大丈夫そうかな？笑 最後まで読んでいただきありがとうございました！ (2015年7月21日 22時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あすみ
| 作成日時：2015年6月6日 15時
