俺の前から、メンバーが消えました。【Part2】

51.託された意 ページ11

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借金…か、



お金が絡んでくると、俺には手の施しようがない。
何かあるか…？なにか、



光「山田？何やってるんだ？」


光くんの部屋の前で頭を抱えていると
お風呂から上がって子供達を連れた光くんが戻ってきた。



やべ、



「いや、子供達が寝れるように準備して終わって
ちょっと考え事してた。」



光「…そうか。ほら、みんなもう寝る時間だ」



「「はーい」」


てちてちと寝室に走っていく子供達を見ながら
ほっと肩を撫で下ろす。



でも、これは直球に光くんに聞くべきか…



光「そうだ。明日少し施設を開けるから、
留守番頼んでもいいか？」



「あ、うん。いいけど、何か用事？」



光「あぁ。ちょっとな。」



用事。多分、いや絶対あれだ。




光「俺はまだやることがあるから、
子供達を寝かしつけてくれると助かる。」



「うん。わかった。おやすみ」




光くんが部屋に戻り、俺は子供たちの寝室に入る。


相当遊び疲れたのか、半分以上の子供は既に眠っていた。

起きてる子達も、もうすぐ寝そうだ。
ただ、1人を覗いて。



「玲くん、寝られないの？」



玲「……」



隣の部屋、光くんの部屋のある壁を
不安そうな目で見つめる玲くん。



「玲くんは、光くんのことが大好きなんだよな」



ポンっと玲くんの頭に手を乗せ、優しく撫でると
視線を俺の顔に移し、目と目が合う。



「大丈夫、俺が何とかするから。」



緊張から解放されたように、
力が抜けて目を瞑った玲くん。



俺を頼ってくれた玲くんの思いに答えないと。

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