出来なくなったこと…解除。 ページ43
帰る時、酒呑さんに会った。
軽く睨みつけていった。
「…痛みを直しただけじゃ無いよね？」
酒「さぁどうだろうね。」
「何したの？」
酒「さぁね。」
「…………」
教えてもらわなくては意味がない。
私は本気でどうしたら教えてくれるか悩んでいた。
酒「…ふっ…君が本気で困ってる顔初めて見た。」
鼻で笑いながらいった。
「…本気で困ってるから。教えてよ。
…何したの？」
ゆっくりと少しトーンを落として聞いた。
酒「…俺にしか解けない妖術さ。」
勝ち誇ったような顔で同じように言い返してきた。
「…………」
こいつにしか解けない妖術…
私はため息をついた。
酒「そんなに落ち込むこと？１つ不便になることはあるけど妖術は強いものが使えるのに。」
不便になる代わりに強い妖術？
ふざけるな。
「…強いものなんて求めてない。今すぐ妖術を解いて。手首の痛みも戻してくれていいから。」
酒「それは出来ないなぁ…」
帰るのかと聞くと、うんと答えた。
すれ違うときに耳元で、
酒「君のためなんだよ？」
と謎の言葉を残して去っていった。
「私のため…？」
気になることしかない。
まぁとりあえず帰ろう。
そう思い、校門を出た瞬間。
？「ストップ。」
「…まだなんか用か？」
いじめのリーダーが私を止めた。
リーダー「あったりまえでしょ⁈あんた、どういう神経してる訳⁈あれほど注意したのに、なんでまた酒呑くんと喋ってるの⁈ねぇ！」
「…私、別にあの人と君の気に触るような話は一切してないよ。むしろその逆って言ったほうがいいくらいだね。」
リーダー「あんた意味わかってる⁈酒呑くんと喋ってることがもう私にとっては腹立たしいのよ⁈ほんっと何もわかってない！」
我を忘れたように次々に声を荒げて暴言を吐くリーダー。
それに比べて淡々と冷静にその言葉に杭を打っていく私。立場的にも私が有利なのは彼女もわかっていたはずだ。
酒呑さんが私を話し相手にしているから。
彼女たちより多く接しているから。
「冷静になりなよ。君の要望は聞けないけど、私はあの人のことそういう感情で見てないから。
そもそも話し相手になれってあっちが言ったことだし？先生にもそう言われたし。私はただそれに従ってるだけ。なんか文句ある？」
リーダー「せ…先生が…？」
絶望感にあふれたようにかすれた弱々しい声でそう呟いた。
「そう。それだけだよ？わかったならもう引き下がったほうがいいよ。じゃあね」
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ピカヒカリ - ありがとうございます…！ウラニャスはギリシャ神話の天空の神ウラノスからとりました…！本当にありがとうございます！！ (2019年4月8日 17時) (
レス) id: c88429faf5 (このIDを非表示/違反報告)
aruya100(プロフ) - ピカヒカリさん» たくさんの情報ありがとうございます！ウラニャスも使わせていただこうと思います！ありがとうございます！ (2019年4月8日 17時) (レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)
ピカヒカリ - 今読んだんですけど、作者様のお好きにして下さい…！ (2019年4月8日 17時) (レス) id: c88429faf5 (このIDを非表示/違反報告)
ピカヒカリ - aruya100さん» すみません！後から知ったんですけど、ヴィーナスは女神の名前でもあるのでウラニャスがいいと思います！ (2019年4月8日 14時) (レス) id: c88429faf5 (このIDを非表示/違反報告)
aruya100(プロフ) - イデア博士さん» 返事が遅くなりました。なんだかすみません…そう言うのわからなくて…樹恩の時は性格が悪いっちゃ悪いのでいけるかなぁ…って思った結果がこれなので。その辺はこれから学んで改善していけたらなぁ、と思っております。ご意見ありがとうございます。 (2019年4月8日 0時) (レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aruya100 x他1人 | 作成日時：2019年3月16日 1時
