選ばれた少女

コピーのオンパレード ページ13

Dr.カ「ん？」

「！！」

ドクターカメレオンと目があった。あってしまった。

やってしまった。バレる。

空「おい。ずらかれ！」

「おう。」

私はサッと、角から姿を消した。

Dr.カ「待て！そこのガキ！」

「マズイ！」

？「誰かそこにいるのか⁈」

こちらに走る音が近ずいてくる。

ナ「ジバニャン！今よ！」

？「シャァァァ！！」

Dr.カ「ヒヒヒヒ！」

ドクターカメレオンはかかってきたジバニャンとやらのネコ妖怪をコピーしたように同じ姿になり同じ攻撃をし始めた。


「ほぉ…面白い奴じゃん？」

空「結局気になって戻ってくるなんてな…」

「コピーする能力があるみたいだな…お？」

空「聞いてないし…お前も大概怖いもの知らずだよな…」

「おい、あれ、オーガ使いが何かしてるぞ」



ト「憑依！幻魔、義経！我に力を！」

義「義経、参上。」

Dr.カ「ん？貴様イケメンだな。イケメンなど…」

そう言いながら、カメレオンはまた相手に化けた。

義経(Dr.カ)「この世から消え去ってしまえ！」

二人の義経とやらがお互いを攻撃し始めた。




空「あれがオーガの力だ。」

「フーン…おもしれぇ…ってかコピーのオンパレードだな…」

空「あぁ、特にあの紫のミッチーってやつが強烈だったな…アイツらもウザさ4倍って言ってたしな…」

「ドクターカメレオン…面白い妖怪だな…コピー能力…使えたら面白いよな…」

空「そうだな…あ、そうだ。コピーじゃないけど、相手の攻撃を打ち返す方法をお前に教えてやるよ。

簡単だ。打ち返すことを意識してタイミングよく腕を振るうだけでいい。
他もそうだ。攻撃を入れるときも意識をしながら手をかざしたり腕を振るだけでいい。

今度試してみようぜ。」

「ふぅん…ますます興味深い力だな。面白くなってきた…そういえば空亡。お前、人前でなんて呼べばいいんだ？」

空「そうだな…俺はなんでもいいけど、お前は？詩苑だったらバレちまうんじゃないか？」

「そうだな…じゃあ、私は樹恩(じゅおん)、お前はそのまま空(そら)。これでいいだろ？」

空「おいおい、俺はいいけどよ。お前、漢字間違えられたら…」

呪怨。

わざとそれにかけるようにした。

私がやっているのは、まさに怨みや妬みを増幅させることだからな。

「言えば良いじゃないか？」

空「まぁ、そうだけどよ…」

空は終始呆れていた。

面白い奴だった。→←次のヤツ。

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