選ばれた少女 No.2

終わりの始まり。《ワタシノシュチョウ》 ページ31

姫乃さんが手を差し伸べてくる。

仲良くしようと言っているのか？

仲直りしようと言っているのか？

何のために握手しようと…？

私は…それを振り払った。

空とアイコンタクトを取った。

「…いい。策を考える時間がもったいない。それに、誰もﾀﾋなずには済まない。どちらかが勝てばどちらかがﾀﾋぬ。そんなこともわからないのか。」

私は真魔の本体へ向かい、真魔と話をつけたい。
だから、私は空とアイコンタクトを取った。

ト「ねぇっ…どこ行くのっ…？」

月浪さんの泣きそうな声に何故か無視できず、振り返ってしまった。

「何故そんな泣きそうな顔をして…？」

ついさっきまでは、分かっていたはずの当たり前が、今、全くわからない。

人の感情がわからない。

ト「亜空さん、無理しすぎだよ…本当にﾀﾋんじゃうって__「そんなの覚悟の上だろ！」っ…」

…何故そこまで心配するのかわからない。

わからない。わからない。全部わからない。

なんだ？私は誰だ？

……誰？ここにいるやつは、空しかわからない。

「……誰」

空「ふっ……」

？「え……？」

背が高くて細い男の人。

？「どういう事？」

髪をおさげにしている女の人。

？「何言ってんだ樹恩！俺達の友達だったろ！」

袴を着たデブ。

ってか何言ってんの。この人、今初めてあったじゃん。

空「樹恩、さぁいこうか。世界を変えるんだ。」

「あぁ。」

私は歩き出した。


空said


計画通りだ。全て。

びっくりするくらいに順調に進んでいる。

あと少し、少しの辛抱だ…

あと少し頑張れば…あの方に…






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______認めてもらえる。

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