こう言う時に来る人。 ページ25
「……!」
俺は突然目が覚めた。
その瞬間顔を歪めた。
動けない。
顔以外、もう全身があざだらけで真っ青だった。
この空亡のあざは見た目だけではないのが一番辛い。
痛い。全身が痛い。
誰も触れられないこの体はもう役目がなかった。
直す方法は真魔を倒すか朱夏に治してもらうか。
朱夏は無理だろうな。認められるわけがない。なんども危害を加えているから認めてくれるはずがない。
待とう…死ぬのを待とう。
死ぬってこういう気持ちなのか…
誰も助けられない。これが本当の独り…
孤独か…
と、青い手を見ていると一つ、走る音が聞こえてきた。
その音はこちらに向かっている。
ト「樹恩!大丈夫⁈」
音の正体は月浪さんだった。
「!おまえ…!手とか触るなよ…」
ト「どうして⁈」
「うつる…これ、ただにあざじゃないから…空亡の妖気が入ったあざ…全身に回ったら死ぬ…だから」
ト「そんな!治す方法は?」
有るけど、迷惑をこれ以上掛けたくない。
「な…ない…」
ト「嘘つかないでよ…君は嘘をつくときはいつもどこか違うところを見る。有るんだろ?言って。僕、君を助けるためならなんでもする。」
「だから…無い…」
ト「…こうしたら教えてくれる?」
と、俺の手を触ってきた。
「!なん、で…」
ト「っ……教えてっ…」
月浪さんと初めて目があった。俺はその目をまっすぐとらえて言った。
「…なんで…どうしてそんな無茶するんだよ!
君が触らなかったら、被害は私だけで済んだのに!」
あ…私って言っちゃった…もういいや……
ト「…僕…いや、僕達に君は何度も助言をしてくれたのに信じなかった。だから、いつも被害が大きくなって…前だって、僕達がいじめのグループに囲まれてた時も、君は僕達を助けてくれた。」
「…………」
そっか。前から分かっていたんだね。
ト「そうだろ?
______亜空さん。」
今日1日で1番口が緩んだ瞬間だったかもしれない。
______隠し事しなくていいって…いいね。
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aruya100(プロフ) - ピカヒカリさん» いえいえ、お礼を言うのはこっちの方です*^ ^*では、また明日、写真を載せさせていただきますね!可愛いイラストを本当にありがとうございますm(_ _*)m (2019年11月24日 1時) (レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)
ピカヒカリ(プロフ) - aruya100さん» は…!はい…!!ありがとうございます!!嬉しいです…!!!! (2019年11月24日 1時) (レス) id: 20cb221a7f (このIDを非表示/違反報告)
aruya100(プロフ) - ピカヒカリさん» イラストありがとうございます!すごく可愛いです!お気に召さないなんてとんでもないです。むしろ気に入りました!もし、よろしければなのですが、イラストを皆様にご紹介させていただきたいのですが、よろしいでしょうか? (2019年11月24日 1時) (レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)
aruya100(プロフ) - ピカヒカリさん» お久しぶりです。スランプの時はありがとうございました! (2019年11月24日 1時) (レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)
ピカヒカリ(プロフ) - (image:http://uranai.nosv.org/uploader/common/0/4/e/04eb800173dd2e6e1e53ede6411fce56.png)になってます…!もし見れなければ言ってください…! (2019年11月24日 0時) (レス) id: 20cb221a7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:aruya100 x他1人 | 作成日時:2019年4月21日 18時