選ばれた少女 No.2

ﾀﾋ二花。 ページ17

ﾀﾋ二花。それは空亡と同じくらいに生まれた怨念と憎しみにまみれた草花から生まれた妖怪。

「はぁ…なんでこういうタイミングでくる、かなっ！」

ﾀﾋ「う゛お゛ぉぉぉ!!ソーラーナーキィィィ！」

アキ「なんだアイツ！デカイし早い！」

ト「狙いは空亡？」

ナ「そうみたいね…」

ケ「ヒィぃぃぃ！！」

ナ「ケースケ？！どうしたの？！」

ケ「あ、あれ…」

「なんだ…？」

ケースケが震える手で指差したのは。

アヤ「キャァァァァァ！！」

アキ「アヤメさん！」

ナ「アヤメちゃん！」

「？！ﾀﾋ二花ってそんなことまでするのかよ？！」

初めて出た犠牲者。

肉が溶けて骨だけになっている。

空「マジかよ。アイツも進化したんだ。生き残るために。なら尚更早く倒さねぇとな！」


「あの子…戻そうか。」

空「……精神的にキツイか？友達がああなってるの見るの。」

酷い。

結局助けられなかった罪悪感。

いまさら湧いてくる善意に我ながら反吐が出た。


ト「…………」


「…当たり前だろ…せっかく話しかけてくれたヤツなのに。ふぅ……」


空「俺に任せろっ！」

そう言って骨のアヤメさんの上まで行きおぞましいくらいに黒い妖気を出し始め凄い光を放った。


光が消えた頃には意識を失っているだけの姫乃さんの姿があった。

その姿を見てあのデブと天野兄弟はすぐに姫乃さんの元に駆け寄っていった。

「…さすが。」

空「サンキュー。今までで一番素直な褒め言葉だな。」

「まぁそりゃ…マジで助けてもらったし。」

ト「ねぇ。」

「…何？お前は行かなくていいの？あの子のとこ」

ト「聞きたいことがあったから…友達ってどういうこと？」

「……君には関係ないことだし、これ以上頭を突っ込めば真面目にぶっころす。」

ト「…僕さ、思ったんだけど。君______

本当の自分。→←特殊と仲間はずれは違う。

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