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「はー、笑った…けどあの日、すげー強い麻酔薬使ったんじゃなかったっけ。起きた時頭痛くなかった？」
「あー、うん。頭もげるんじゃないかっていうくらい痛かった。けど、確かに色々耐性があるこの体じゃ、あれくらいじゃないと意識飛ばないし、逆によくあんな薬手に入れたね？」
「まぁ、うちにはるぅといたし、医学的には闇で色々やってるしな。なんといってもマフィアなんで。」
と、此処まで言って、さとみは自分の言ったことに酷く後悔した。
「へー、医学で色々やってるんだね。じゃあ、あの日私と引き換えに渡した薬品って、もしかして覚醒水だったりする？」
すごく悪い笑みを浮かべてAはさとみに問う。
(やっぱり、話題は覚えてるよなー、覚醒水のこと聞くためにこの話題出してきたのかよ、なんてヤツ。)
「もし、そうだったらどうする？」
そうさとみはAの瞳を真っ直ぐ見つめた。
少し沈黙が流れたが、すぐにAの方が口を開く。
Aは観念したように笑いながら、どうもしないよ。と言って座っていたベッドに倒れ込んだ。
「ただ、私の中の裏切られたっていう事実が、二度利用されたっていうのに変わるだけだから」
「…最近弱気だな。警戒し過ぎなんじゃねぇの？」
「そんなことないよ、私はいつも通りだし、最初からこんな感じだったでしょ？」
Aは起き上がりながら、嘘を吐く。
自分を守るために。
「んー、どうかな、前までは俺が少し部屋ん中移動するくらいで俺のこと見たりしなかったじゃん。」
そして、さとみはその守りを崩そうと、言葉でAを挑発する。
「…気のせいだよ。」
「即答できないあたり、信憑性に欠けるぞー？」
「……知るかよ」
最近、Aに言葉に前のような威勢はない。
こんな風に、少し揺さぶれば、Aは直ぐに会話をするのをやめてしまう。
会話、言葉のキャッチボールが続かない。
自分の居場所が分からず、部屋の中を彷徨くこともしばしば。
ペット達に触れ合う時間もあいつの中では減っている。(嫌いというわけではなさそうなのだが。)
名前を呼んでも反応は鈍い。
たまに空を見上げてぼーっとしている。
この状態、誰が見ても鬱状態としか言いようがない。
(そこに漬け込んで、恋愛攻略するのもありだけど…この会話もままならないような状態じゃ、戦場になんて出せたモノじゃねーし。
それは俺だけじゃなく皆が困るしなぁ。)
幹部及びあかねも、頭を抱える今1番の問題であった。
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aruya100(プロフ) - ご覧いただきありがとうございます。どなたでも読みやすいように書けるよう善処します…(汗)ありがとうございます、少しでも更新できるよう、お話し進めて参ります！ (2022年4月2日 23時) (
レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)
rine - 内容が少し難しいかなと思ってたけど、すごく面白いです！ 負担にならない程度に更新頑張ってください！ 続きが楽しみです… (2022年4月2日 9時) (レス) @page22 id: e67e995d1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aruya100 | 作成日時：2020年11月19日 20時
