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(金髪…！やばいッ！)
コードネーム:るぅと
組長ななもりという男の次の実力者。
Aを捕まえるためだけにここまで出してくるとは。
(やるねぇ、さすが、森山剛力の息子…
でもまぁ、私もこの程度じゃないので。)
突然前に立ち塞がった金髪頭の股を潜り抜け、そのままツタが生えたボロい高層ビルの中に入っていく。
このビルの構造はしっかり頭に入っている。
階段で、8階くらいまで駆け上がり、少し広いラウンジの様なところに出た。
さすが、元ホテル。広いし、中の柱も多くはない。
先程の道路に比べれば、視界も良好だ。
Aが立てた計画には、このラウンジに必ず青い頭のアイツがいるはずだった。
「…やっぱり」
「久しぶりだね？一週間ぶりくらいかな」
「……数えてないんで分からないですね。」
非常階段からは死角となるエレベーターホールへ行く廊下の壁から、ヤツが出て来た。
腰のハンドガンに手をかける。
「……へぇ、その様子じゃ、さとみ君達からちゃんと逃げて来たの？」
(ちゃんと？
これも計画の一部だということか…？
罠にかかったということか…？
それとも、ただただ鎌をかけているだけか)
「それはどうでしょーか。」
階段の下の方から駆け上がる足音が響いて聞こえる。
「この足音、やっぱりさとみ君じゃん。ちゃんと逃げて来たんだね。
僕に仕留められるために」
「頭ピンクのやつと金髪の二人で捕まえようとして捕まえなかったのはわざと？私を泳がせてただけ？」
「まぁそれもある。」
「じゃあなに、体力を使わせようとしたの？
馬鹿だねぇ、私の体力を無くすほど無謀なことはないよ」
「けどいつか限界が来る」
「その前にタイムリミットが来るよ」
「…………」
私だってここまで上がって来たのには理由がある。このラウンジは、景色がよく見えるようにと、南北は全面ガラス張りになっている。
まぁ、廃墟に等しいのでガラスは大体割れているが。
ここは8階。地面からは何十メートルとある。
まさかここから飛び降りるはずがない、と普通ならほとんどの人が考えるだろう。
それが、まぁいわゆる一般常識。
飛び降りたら死ぬ、という人間の固定観念を利用し、逆にそこから飛び降りて、な組を撒いてしまおう、という魂胆だ。
いや、魂胆だった。
(この手はまだ使ったことはなかったんだけどなぁ…)
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aruya100(プロフ) - なりちゃさん» ご覧いただきありがとうございます！マフィア系大好きすぎてちょっと力入っちゃってます。自分でも読み返してて日本語かこれは、、ってなったりもしてますw一回で理解してもらえる文章を書きますね^^;応援ありがとうございます！頑張って更新しますー！！ (2021年8月11日 20時) (
レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)
なりちゃ - まだ途中までしか読んでいないですが、感想を一言で言うと、『めっちゃ難しいけど、クソ面白い！！！』です！ けど、何回か読んでいくうちに内容が分かってくるので、最高です！ 作者さんのペースでいいので、無理をせずに投稿、頑張って下さい！！！ (2021年8月10日 20時) (レス) id: de67f5a85d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aruya100 | 作成日時：2020年8月16日 17時
