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呆れていたところでまた時間がないことを思い出した。
「情報に関しては私が何とかして伝えるよ。その方が両者のためになる。
んで、私の伝達とかが原因で何かそっちに攻撃を仕掛けるとかになれば私はここで、一人で死ぬ。
これは絶対。」
『そんなっ？！他に選択肢はないの？！』
「そんな甘くないよ、この世の中。でもまぁ…ないわけじゃない。でも、今の状況だと身分はこの家にいる人たちの中でも最も下。変に小細工したり、動いたりしたら逆効果だと私は考えた。
それに…別に私が死んだところで儒亜達はちゃんとやっていけるし、ここの人達だってなんとも思わないよ。人質なんだから。
どちらにしろ、用が済んだら殺す気だっただろうから。人質は物同然。特にここの人達は自分の気に食わなかった人だって普通に殺しちゃうくらいの人の集まり。今のこの状況がおかしいくらいだしね。」
『…そっか。じゃあ私達に今できる事はないんだね。』
ここで、あることに気がついた。
「…うん、…汚ねぇな。」
ボソリと呟く。
(…なるほど、ドアの下に紙…これで隙間を作って…なんて汚い手段。)
「…悪い。また連絡するよ。」
｟うん…あ、待っ！｠
(なんか言いたそうだったな…ごめん儒亜…
聞いている人がいるからさ。これ以上何もいえないんだよ。
あ、ドアあいた)
「さとみさん、すみません、電話して…」
(なんで悲しそうな顔してるんだ？さっき言った内容になんかあったのか…？)
「さっきの話、どこから聞いてました？」
ジリジリと近ずいてくる。
私の脳が危険信号を出している。
でも当たり前だが入り口の方から近づいてくるので逃げ場がない。
(床に座ってたのは間違いだったかもしれない。)
「……最初から。ごめんな、不安にさせてたな。」
なぜか抱きしめられたのだ。
(最初から…とはいえ、何か同情する内容はあったか…？)
「…なんで同情してるんですか？」
「俺の配慮が足りなかったなーって思って。」
(意味がわからない。)
両者ともに、動かぬまま、数分。
ついでにAの思考もしばらく動かぬまま、数分。
(…この戦法には正直慣れてしまったな…というより、昔のせいで慣れてしまっているという方が大きいか。
……儒亜のやつ…組長さんになんか言われたら謝っといて？
ふざけてんのかね？
いや、普通に殺されると思うんだが、そう思うのは私だけなのだろうか。)
大体の者が同じ考えに至るだろう。
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aruya100(プロフ) - なりちゃさん» ご覧いただきありがとうございます！マフィア系大好きすぎてちょっと力入っちゃってます。自分でも読み返してて日本語かこれは、、ってなったりもしてますw一回で理解してもらえる文章を書きますね^^;応援ありがとうございます！頑張って更新しますー！！ (2021年8月11日 20時) (
レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)
なりちゃ - まだ途中までしか読んでいないですが、感想を一言で言うと、『めっちゃ難しいけど、クソ面白い！！！』です！ けど、何回か読んでいくうちに内容が分かってくるので、最高です！ 作者さんのペースでいいので、無理をせずに投稿、頑張って下さい！！！ (2021年8月10日 20時) (レス) id: de67f5a85d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aruya100 | 作成日時：2020年8月16日 17時
