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「Aちゃん大丈夫？」
「あ、疲れただけなので、大丈夫です。すみません」
「うん、早く帰って寝よっか。
って、なんか顔赤くない？」
「え、」
(……そういえば。なんか怠い。)
紙袋を持った手と反対の莉犬の手が、Aのおでこにぴったりとつく。
莉犬の手は、予想以上にひんやりしていて少し顔を歪めた。
(…低体温か、この人)
※いいえ、至って健康的です。
「うん、明らかに熱あるね。迎えに来てもらお。」
(え、いや、いらん。さっさと部屋に返してくれ)
「歩けます。大丈夫です」
「いや、オレが歩きたくないってだけ。Aちゃんで口実を作っただけだし。気にしないで」
(どこをどう気にしなければいいのか。
というより、完全にみんなに遊ばれてるなぁ。)
「そこに座ってて。電話してくる」
「はい」
言われた通り、近くのベンチに座る。
(やば、本格的にしんどくなってきた…せめて帰るまでは寝ないように、…というか、なぜ…？
何か盛られた？
そんな感じはしなかったはず…、まぁ、これだけ熱が出る作用のものなら、少しずつ感覚を鈍らせる作用があると言うのも考えられなくもない…
だが、今1番可能性として高いのが…3日前、捕まったときに吸わされた薬の副作用、か？
あぁ〜だめだぁ…これ以上頭まわんね…)
Aの息は荒く、意識がふわふわして、気分が悪かった。
※読者の皆様、御安心くださいまし、例のアレ(感染症)では御座いません。ただの風邪で御座いますので。
その後、何分か意識が飛ぼうとすることに奮闘していたが、あっさり睡魔に敗北。
荒い息のまま、眠りについた。
___________
そして、その数分後。
(…ったく…迷惑ばっかりかけやがって…)
Aを背負っては、あっつ、と声を漏らした。
「さとちゃんごめんねぇ、オレがちゃんと気付いてればよかったのに」
「んーん、いいよ、莉犬は関係ないし。俺が朝ちゃんと見とけばよかったって話だし。
んじゃ、帰りますか。下に車ある。」
「はーい」
まぁその後言うまでもなく、アジトに帰って、Aはベッドで寝かされ、解熱剤を注射で打たれ。
「莉犬〜、こいつの服どうすればいい？」
「んー、オレの部屋に畳んで置いとくから、落ち着いたらオレんとこに取りにきて」
「……わかった」
(なんでお前んとこ置いとくんだよ普通に俺んとこでいいのに…)
ここは通常運転であった。
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aruya100(プロフ) - なりちゃさん» ご覧いただきありがとうございます！マフィア系大好きすぎてちょっと力入っちゃってます。自分でも読み返してて日本語かこれは、、ってなったりもしてますw一回で理解してもらえる文章を書きますね^^;応援ありがとうございます！頑張って更新しますー！！ (2021年8月11日 20時) (
レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)
なりちゃ - まだ途中までしか読んでいないですが、感想を一言で言うと、『めっちゃ難しいけど、クソ面白い！！！』です！ けど、何回か読んでいくうちに内容が分かってくるので、最高です！ 作者さんのペースでいいので、無理をせずに投稿、頑張って下さい！！！ (2021年8月10日 20時) (レス) id: de67f5a85d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aruya100 | 作成日時：2020年8月16日 17時
