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歩き始めて5分程経ったか。
大型ショッピングモールに到着した。
無論、な組のお店だが。買った物のお金は全て本部の方へ行くらしい。
今日は莉犬が付いているので、全て無料で持って行って良いとのことだった。
(恐るべし本部の力。権力は裏切らない)
いつもより上機嫌なAであった。
「よぉ〜し。とりあえず、欲しい物カゴに入れて、お会計しといて。
『莉犬さん同伴です』って言ったら無料にしてもらえるから。
オレはAちゃんのキャップ探しとくね」
「あ、はい、ありがとうございます…」
それだけ言って、衣類コーナーの奥へ消えて行ってしまった。
(名前出すだけで本当に無償にしてもらえるか？そんなことが可能なら他の人だって…あぁ、そうか。
普通、あんな人の名前をすぐ出せるわけないのか。)
勝手に使ったら死ぬわな、とか1人で納得して、Aも衣類コーナーの中へ入っていった。
___________
(…パーカー、ズボン、シャツ、下着…こんなものか。
あ、莉犬さんがいる。)
手には黒色のキャップとちょっと暗めのオレンジ色のキャップ。
(ジェルさんのか？それにしては可愛らしいものだな。もしかして、ジェルさんの部屋にも私のような人質がいるとか…？)
Aは引いた。
な組の趣味を改めて疑う。
女子を拐う趣味。
まぁ、ただの誘拐だが。
「会計…」
「お品物は以上ですか？」
「あ、はい。」
(…急に話しかけてきたと思ったら、質問されたし、しかもそれ答える前に袋詰めし始めたし…)
Aは不思議に思った。なぜ、お金を払う前に服を畳み始めたか。
そして色々な可能性を編み出し、答えに辿り付いた。
(絶対に買わせるっていう、ある意味詐欺商法だな。)
「御待たせ致しました。莉犬様のお連れ様ですので御代は結構で御座います。御来店有難う御座いました、また御越し下さいませ〜！」
「あ、え、あぁ、ありがとうございます」
息継ぎなしで丁寧な挨拶を一方的に言われ、Aは流石に引いた。
(…実はもう来るなって思っているのでは。)
大きな紙袋2つを手に、莉犬さんのところへ向かった。
「あ、…すごい荷物だね、オレも会計してくるから、ちょっと待ってて！」
「はーい」
(……なんか疲れた)
Aは久々の買い物で、ショッピングモールの色鮮やかな光景に目が疲れたのか、頭はぼーっとしていて、目も虚ろとしていた。
気付けば、莉犬は会計を済ませていた。
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aruya100(プロフ) - なりちゃさん» ご覧いただきありがとうございます！マフィア系大好きすぎてちょっと力入っちゃってます。自分でも読み返してて日本語かこれは、、ってなったりもしてますw一回で理解してもらえる文章を書きますね^^;応援ありがとうございます！頑張って更新しますー！！ (2021年8月11日 20時) (
レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)
なりちゃ - まだ途中までしか読んでいないですが、感想を一言で言うと、『めっちゃ難しいけど、クソ面白い！！！』です！ けど、何回か読んでいくうちに内容が分かってくるので、最高です！ 作者さんのペースでいいので、無理をせずに投稿、頑張って下さい！！！ (2021年8月10日 20時) (レス) id: de67f5a85d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aruya100 | 作成日時：2020年8月16日 17時
