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「……あのさ…Aの事とかさ、教えてくれなかったら、そりゃ分からねぇよ。
お前は教えようとかもしなかったし。」
「私だって教える気はないですよ。ていうか、ないに決まってる、そっちだって教える気ないんでしょーが。
そもそも、私の事を教えたところで、私に得がないんだから教えるわけがない。
特に相手がココ、な組ならなおさら。」
「…我儘すぎだろ、お前の今の立場わかってんのかよ」
強めの口調で言った。
(そう呆れられましてもねぇ…
まぁ、我儘なのは間違ってない。)
これ以上火に油を注いだところで何もないので、此処は引くことにした。
「すみません。
…何でも引き受けます。」
A、半分以上諦めた。
トラウマがあるが、諦めたら辛く無くなる事が分かった。
大きな進歩だ。
「…ふぅん、わかった。じゃあ、今の質言とったからね。」
ななもりの言葉に、Aは静かに頷いた。
さとみは何食わぬ顔でその様子を見ていた。
(もうなんか、全てがどうでも良いや。
最初の仕事は何なんだろうなぁ、)
「わかった、頑張ろうね。A？」
突然呼び捨てにされ、一瞬戸惑ったが、すぐにいつもの調子を取り戻して返事を返す。
「はい。」
「じゃ、さとみくんもありがとう。
Aちゃんは、まだ最初の仕事が決まってないからあと数日は何もないけど。まぁゆっくりしてて。」
「ありがとうございます。」
「あ！今日莉犬くんとお買い物行くんだよね？楽しんできてね！」
「…はい、えっと、何で知ってるんです？」
「……、ごめん、盗み聞きしちゃった」
「え、」
「なーくんマジで？」
さとみ、大爆笑。
(さとみさんは笑うんじゃない。
ななもりさん、良い趣味してるね、ホント)
「…盗み聞き、良い趣味してますね。」
ニッコリ笑いながら言った。
「たまたまだって〜…
ご飯食べに行こうと思ってたんだけど、靴履いてる時に聞こえたの、莉犬くんの声って特徴的だからさぁ…」
「理由になってないですよ、」
ひとまず、必死の弁解にツッコミを入れる。そこで違和感に気がついた。
(…靴を履いている時？部屋から聞こえたってことか？
そんなわけ無い、ご飯の帰りでしょ。)
そこでAは鎌をかけることにした。
こんなくだらないことで。
「……てか、部屋から聞こえるわけないでしょ。絶対通りすがりで聞いてた。」
「えぇ、バレた？」
「、あ、はい、まぁ、？」
(予想ど真ん中すぎてドン引き)
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aruya100(プロフ) - なりちゃさん» ご覧いただきありがとうございます！マフィア系大好きすぎてちょっと力入っちゃってます。自分でも読み返してて日本語かこれは、、ってなったりもしてますw一回で理解してもらえる文章を書きますね^^;応援ありがとうございます！頑張って更新しますー！！ (2021年8月11日 20時) (
レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)
なりちゃ - まだ途中までしか読んでいないですが、感想を一言で言うと、『めっちゃ難しいけど、クソ面白い！！！』です！ けど、何回か読んでいくうちに内容が分かってくるので、最高です！ 作者さんのペースでいいので、無理をせずに投稿、頑張って下さい！！！ (2021年8月10日 20時) (レス) id: de67f5a85d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aruya100 | 作成日時：2020年8月16日 17時
