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「あぁ、ひな。ひなちゃん。」
Aはさとみに続いて鸚鵡返しをする。
「ひな…」
(先輩…ひな先輩か。)
「いつ会った？」
「いや、えっと、さっき、組長室に行く前に」
「ひなちゃん、おいで」
(…この対応の差がすごいよね、まぁ人質ですが、多分こんな姿他には見せてないんだろうな。
いじられるんだろうし。)
さとみの声に反応して、可愛らしくにゃあ、と鳴いてさとみの元に寄って来た。
Aはそれを遠くから眺める。
(…なんか、さとみさんとひな先輩って似てるよな…
なにが似てるのか自分でもよくわからないけど)
さとみはひな先輩を抱き上げて、こっちに向かってくる。
(え、逃げません？大丈夫？
いや、絶対逃げるよ
ほぼ初対面だし)
と思ったのだが、期待を遥かに裏切ってくるのがこの世の中の面白いところ。
さとみが隣に座れば、私の方に寄って来た。
手を差し出して、クンクンと先程と同じように匂いを嗅がせる。
(…猫の警戒を解くには、少しずつ馴らせるしか無い)
まだ警戒しており、すぐにさとみの膝の上に戻った。
「あはは、さすがにまだダメだよなぁ」
ひなちゃん可愛いねぇ、とひな先輩を撫で回すさとみ。
(ギャップとはこのことを言うのだろう、
シュールっていうか、なんというか)
「あ、俺犬も飼ってるんだよ。今はもう寝てるけど。」
「へぇ、」
(プチ動物園、)
などと、くだらないことを考えつつ、さとみの膝の上に乗るひな先輩に手を伸ばしてみる。
(頭は絶対警戒されるから、背中…)
と思うが、やはり、ジロっと見られたのでやめておいた。
「…Aも大概猫みたいなんだけどな。」
「はい？」
もう一度をお願いしたかった。
(私が、猫？どこが？)
疑問が限界を知らないほど出てくる。
「…ふはっ、」
とまた吹き出したので、ひな先輩の如くジロっと睨んでやった。
「そういうとこだよ」
(なるほど、全くわからん)
「……さとみさんも猫みたいなんだけどな…？」
「俺？よく言われる」
(あ、よく言われるんだ。やっぱり間違ってなかったよかった。)
すると、突然頭を撫でられる。
「…無駄だと思ったほうが得だと思うよ？」
「へぇ、ま、やってみないとわかんないじゃん？
物は試しって言うし」
(…私が、さとみさんの思惑に気づいたことに、さとみさんは気づいた。
毎日が頭脳戦だぁ…疲れるなぁ)
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aruya100(プロフ) - なりちゃさん» ご覧いただきありがとうございます！マフィア系大好きすぎてちょっと力入っちゃってます。自分でも読み返してて日本語かこれは、、ってなったりもしてますw一回で理解してもらえる文章を書きますね^^;応援ありがとうございます！頑張って更新しますー！！ (2021年8月11日 20時) (
レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)
なりちゃ - まだ途中までしか読んでいないですが、感想を一言で言うと、『めっちゃ難しいけど、クソ面白い！！！』です！ けど、何回か読んでいくうちに内容が分かってくるので、最高です！ 作者さんのペースでいいので、無理をせずに投稿、頑張って下さい！！！ (2021年8月10日 20時) (レス) id: de67f5a85d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aruya100 | 作成日時：2020年8月16日 17時
