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(おやすみ〜とは言ったものの、潜入捜査という肩書からすれば寝る時間さえ惜しいわけで。
ちゃんと寝るけど、すぐに寝るわけないよね)
組長室を出てはすぐ隣の部屋に戻る。
さとみがいないと鍵は開かない。
(それが嫌だな…
なんでこの人も戻ってきた？
というか、さっき、鍵の音してなかったけど？)
そう、先程はAが集中していたとはいえ、鍵はかかっていなかったのか、音がしなかった。
(…まさか、全部屋防音…？
鍵の解除の音は中からは聞こえないようになっているのか…？
そんな感じは全くしないんだけど…？だから私をここに置いたとか？面倒だな。)
その件も調べる必要がありそうだ。
まず、ある程度、移動できるようにする必要もある。
随分と時間がかかりそうだが。
(部屋の鍵…どこかに、全部の部屋の鍵を管理してる部屋があるはず。配電室、だろうか。
情報を探すなら、マスターキーが必要だし。
あぁぁぁぁ、やる事がいっぱいだ…！
期限は昨日から1年、間に合うか…？)
儒組の契約上、誘拐などされた時1年間しか、探してもらえない。その上、1年を過ぎれば契約破棄になる。
Aは契約破棄に1番恐れていた。
契約破棄。
それはAにとっては唯一自分を信じてくれて、認めてくれた人達との縁を切るのと同じ事。
このままここにいれば、敵となってしまうのだ。
まぁ、ここから抜け出せば、ただの一般人に戻れるが。
(…1年間…思ったより短そうだしなぁ、まず、なにするべきだろう。ここの事教えてもらって…
あ。
猫の名前。教えてもらってない。)
Aは突然思い出した。
あの茶色くて、虎の模様をした可愛らしい猫の名前を教えてもらっていないことに。
聞きたいのだが、さとみは自分の机に座って、パソコンで何かをしている。
(声、掛けづらぁ…)
集中しています、声をかけるな、と言わんばかりの気配を醸し出しているので、Aはまた後でいいや、と諦めた。
ソファに座ってぼーっとAは考えて考えて考えまくる。
早くここを抜け出すために。
まぁそれ以前にする事がないというのが、今1番の理由だが。
数分経って、さとみは何かを終えたのか、椅子の背もたれに沿ってグッと体を伸ばす。
壁側に向いていた椅子がクルッとこちらに回る。
一連の動きを見ていたので、自然とさとみと目が合う。
ちょうどいいや、とAは口を開く。
「あの、この部屋にいる猫さんの名前ってなんですか」
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aruya100(プロフ) - なりちゃさん» ご覧いただきありがとうございます！マフィア系大好きすぎてちょっと力入っちゃってます。自分でも読み返してて日本語かこれは、、ってなったりもしてますw一回で理解してもらえる文章を書きますね^^;応援ありがとうございます！頑張って更新しますー！！ (2021年8月11日 20時) (
レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)
なりちゃ - まだ途中までしか読んでいないですが、感想を一言で言うと、『めっちゃ難しいけど、クソ面白い！！！』です！ けど、何回か読んでいくうちに内容が分かってくるので、最高です！ 作者さんのペースでいいので、無理をせずに投稿、頑張って下さい！！！ (2021年8月10日 20時) (レス) id: de67f5a85d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aruya100 | 作成日時：2020年8月16日 17時
