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少し身構えたのに、頭を撫でられただけだった。
「ふふ。ビビリなのは変わらないね？」
ビビリ、という単語にカチンときたAは心の中で文句垂れる。
(この人も腹立つよね。ここの人って人を貶すのが好きだし得意なんですね、わかりますわかります)
「ビビリじゃなくて心配性って言ってください。るぅとさんも、人を貶す随分といい趣味をお持ちなんですね。楽しそうで何よりです。」
そして、ここで負けず嫌いが発動し、Aも負けじと笑顔で返す。
他のな組幹部達は思ったであろう。
《女子怖ぇ…！》
と。
Aからすれば今更？といったいった感じだが。
「というか…私が言えるものでもないですが、立場を考えて欲しいです。私は敵であり貴方達の人質。良くされる覚えはないですよ。」
自嘲気味に笑いながら言った。
すると、シンと静まり返った。
(…あ、やっちまったかも)
Aは思った。
《終わった…人生…私のこれからの輝かしい未来…
さよなら人生また来世…》
と。少し…いや、だいぶ盛っただが。
そんな重苦しい沈黙の中、さとみが口を開く。
「…Aお前、なんでそんなに人質に固執するわけ？」
(それはきっと言い聞かされたからかもしれない。
人質は良くされる立場ではない、奴 隷と同じかそれ以下の存在だ、と。
私はそもそも物心ついた頃にはすでに私は銃を持っていた…それは父の指示だったから。
人の指示でしか動けない人間。)
「…固執しているのではなく…人質は奴 隷と同じだと教わったからです。」
心で考えたものを一言にまとめる。
「それはお父さんに？」
興味ありげにるぅとが今1番聞きたくない言葉が質問として飛ばしてくる。
(なぜここで、そいつが出てくるんだ…)
腸が煮えくり返りそうだった。
なんとか抑えて、はいと一言。
「へぇ…」
(さとみさん、その意味深な顔は)
今はそんなことに構っていられなかった。
「へー私の親まで知ってるので？」
「まぁそりゃ、お前を誘拐する上で必要な情報だったしなー。親子関係って個人情報の中でも重要性が高いんだぜ？
ていうか、お前の父さんは
(その言葉を出すな…)
「…そうなんですか」
(私はこうでもして、私の父の情報を断たないと、泣きそうになる。
耐えろ、忘れろ。)
Aは父についてに情報遮断に気を取られ気づいていないが、明らかに表情が変わった。
余裕そうな顔から、泣きそうな顔になった。
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aruya100(プロフ) - なりちゃさん» ご覧いただきありがとうございます！マフィア系大好きすぎてちょっと力入っちゃってます。自分でも読み返してて日本語かこれは、、ってなったりもしてますw一回で理解してもらえる文章を書きますね^^;応援ありがとうございます！頑張って更新しますー！！ (2021年8月11日 20時) (
レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)
なりちゃ - まだ途中までしか読んでいないですが、感想を一言で言うと、『めっちゃ難しいけど、クソ面白い！！！』です！ けど、何回か読んでいくうちに内容が分かってくるので、最高です！ 作者さんのペースでいいので、無理をせずに投稿、頑張って下さい！！！ (2021年8月10日 20時) (レス) id: de67f5a85d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aruya100 | 作成日時：2020年8月16日 17時
