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10分くらいが経っただろうか。
「ご馳走様でした」
「ご馳走様〜」
2人とも食べ終わって、また手を合わせた。
トレイを持って返却口まで歩いていた。
ドン、と何かと…いや、誰かとぶつかった。
(嫌な予感がする。けど、とりあえず早く返しに行かないと。)
後ろを振り返らずに足早に返却口を目指し、まぁ無事にたどり着いたので、とりあえず返すことはできた。
そして、問題は帰りだ。
振り返れば、さっきぶつかったところに大柄な男が蹲っている。
(まさか、コイツにぶつかったのか…？
こりゃ、面倒なことになりそうだ。私闘は避けたいんだけど)
「おいおい、嬢ちゃーん。ぶつかっておいて無視はねぇなぁ？」
「すみませんでした。」
(冷静に対処しますか、案外すぐ終わりそうだ)
この手のものは慣れていた。
一言で言えば、カツアゲだ。
(まぁ、殴られたとしても、正当防衛、ということで…あー、でも。下手に動かない方がいいか…人質だし)
「謝るだけで済むと思ってんのか？あぁ？！」
「…じゃあ何をすれば」
「慰謝料だよ慰謝料！！！」
(でたよ、慰謝料。)
「えっと、私、今お金持ってないんですよ、」
「へぇー、じゃあどうやってさっきの飯食ったんだよ」
「奢っていただきました」
「いいご身分だな嬢ちゃんは」
(はい、この流れはアレだな、
嘘つけ！金よこせ！！
みたいな。)
「俺らはサァ、仲間を傷つけられてサァ、…怪我してんだよコイツ、な？もうわかるだろ？」
「……はい？」
(日本語おかしくね？)
「だから、払えっつってんだよ！！」
「なぁ、コイツ、俺の連れ。やめてもらっていい？」
「も、申し訳ございませんでしたァ！！」
「帰るぞ」
「すみませんでした」
ヤクザ達にもう一度頭を下げて今回“だけ”救世主のさとみについていく。
「…ありがとうございました」
「ココ、あんなのばっかだから気を付けろよ。」
「はーい」
(さすがCS。)
食堂が犯罪者の集いじゃないみたいだと思ったが、やはりそうゆうのばっかりだと改めて自覚したAだった。
(…さとみさんの部下だったのか？
態度の豹変ぶりが面白いくらい凄かった)
「…知ってると思うけど、俺は
お前の考えてる通りだと思うぜ。」
(やっぱりか。世の中って面倒だ)
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aruya100(プロフ) - なりちゃさん» ご覧いただきありがとうございます！マフィア系大好きすぎてちょっと力入っちゃってます。自分でも読み返してて日本語かこれは、、ってなったりもしてますw一回で理解してもらえる文章を書きますね^^;応援ありがとうございます！頑張って更新しますー！！ (2021年8月11日 20時) (
レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)
なりちゃ - まだ途中までしか読んでいないですが、感想を一言で言うと、『めっちゃ難しいけど、クソ面白い！！！』です！ けど、何回か読んでいくうちに内容が分かってくるので、最高です！ 作者さんのペースでいいので、無理をせずに投稿、頑張って下さい！！！ (2021年8月10日 20時) (レス) id: de67f5a85d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aruya100 | 作成日時：2020年8月16日 17時
