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「それは…な組が、作り上げたモノですか…？」
「そうみたい。今我々が研究しているモノの完成形。
そんな国家機密級の情報の塊を渡してきたのよ。
な組は何かを奪う時、必ず見返りとして何かを与える。そう考えると、もう渡す物なんて、ほとんど残ってないわ。
残っていたとしても、お金になる物。そんな物を渡したところで、どちらも得しないの。
だから、私はもう拐いに来ないだろう、と考えたワケ。これで納得？」
「はい…すみませんでした。」
「いいのよ、疑問に思ったならすぐに聞いてね。」
その後、特に質問はなく、そのまま解散となった。
研究の完成形を渡されたので、呆気に取られていたが、研究生達は思った。
《な組マジ許すまじ…！！！》
と。
実は、儒組ももう直ぐ完成しそうだったのだ。
儒亜は知らないが。
そもそもそれは何か。
一言で言おう。覚醒水である。
麻薬ではない。
ちゃんと医学的なもの。
それは、衝撃を加えることで、そのエネルギーを瞬発力などなどに使い、無理やり体力を向上させるもの。
勿論、そんな危険な薬品、世間は知らない。
いわゆる、我々
完成しそうだった物を先に作られ、しかも目の前に完璧な状態のものを出され…
研究生はメンタル的にやられていた。
しかも、よりによって宿敵であったな組に。
これより後、研究生は今まで以上に熱心に取り組むようになった。
儒亜は少し不審に思ったが、ここでも馬鹿天然が発動し、まぁ研究が進むならいっかぁ、とまた放置する日々が続くのであった。
____________
そして、場面は戻り、な組のアジト。
長い廊下を進んで、階段で一階降りると、大きな食堂があった。
体育館…アリーナ…そんな広さ。
そこに、3人ずつ座れそうな長椅子と黒いテーブルが数え切れない(そうでもないが)数で等間隔に並んでいる。
(…ここは自衛隊の食堂か何かか)
と思わず突っ込みたくなるような大食堂。
(まぁ、男ばかりが集まっているから…というわけでも無いな。
そこそこに女子もおるぞ、まぁザッと3割か。)
少しホッとした。
「…女子がいてホッとした？」
「ぇ、まぁ、そーっすね、」
「まぁ悪党ばっかだけどねー」
(そうでしょうな。ニヤけんな)
明らかにAに反応を楽しんで面白がっている奴が約1名。
(ぶん殴ってもいいですかね。
まぁ、そんなことできないんですけどねー、残念残念。)
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aruya100(プロフ) - なりちゃさん» ご覧いただきありがとうございます！マフィア系大好きすぎてちょっと力入っちゃってます。自分でも読み返してて日本語かこれは、、ってなったりもしてますw一回で理解してもらえる文章を書きますね^^;応援ありがとうございます！頑張って更新しますー！！ (2021年8月11日 20時) (
レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)
なりちゃ - まだ途中までしか読んでいないですが、感想を一言で言うと、『めっちゃ難しいけど、クソ面白い！！！』です！ けど、何回か読んでいくうちに内容が分かってくるので、最高です！ 作者さんのペースでいいので、無理をせずに投稿、頑張って下さい！！！ (2021年8月10日 20時) (レス) id: de67f5a85d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aruya100 | 作成日時：2020年8月16日 17時
