伍拾漆の談 ページ9
「白西様ぁ？私の巣に居られますわ。ところで貴方…何故白西様とご一緒ですの？誘拐なされましたの？」
冷静に行こう。相手は狐で初対面…怒らせないように…冷静に。
「誘拐？まさか、そんなわけない。私が独り立ちしようとしたところにやってきた相棒ですが？」
「まさか、白西様がいきなり外に出て行くわけがないでしょう？」
ん？あれ？こいつ話聞かないタイプか？
私が勝手に出てきたのかって聞いたらめちゃくちゃ動揺してたんですが？え？え？
まじでびっくり○ンキーですけど？
なんか後ろにいる狐達も呆れている空気が流れてくる。
この世界は馬鹿ばっかりなんだな。残念。
…さて。鎌をかけよう。
こいつは他と違う気配がする。
感じたことがある気配。もしかすると、スパイはこいつだったのかもしれない。
かもしれない、だ。あくまでも予測である。
「……無視ですか？酷いですわねぇ。白西様はどんな言葉でも返してくださるというのに…」
「白西と何を話してたんですか？」
「ほんっとうに失礼な方なのねぇ。そんなのであの偉大なる白西様の主人が務まっているのが恐ろしいですわぁ！！」
「いや、君の方が失礼だから…」
典型的な悪女と言ったところか。
鎌をかけようと思ったのだが話題の変え方がわからずそのまま流されてしまった。てか相手しててなんか楽しくなってきている。
すると、ある地面の穴から白い耳がピョコっと生えた。
いうまでもなく白西である。
「あ、いたいた。」
「白西様？！」
すると固まっている悪女狐の方へ走ってきた。
怒ってるなーこれ。
いや、ゴゴゴゴゴゴという音を立てていそうな赤黒い雰囲気である。相当怒っている。
「は、、白、白西様…これは…」
「これは、なんだ？私の主に何をしている？お前の仲間に何をしていた？
確かに私が長時間出ていなかったのも悪い。だが、お前も悪い。ここは神社だ。神をお祀りしている神聖な場所だ。そんなところでお前は何をしているんだ？」
わーお。お口が達者なことこの上ない。
こいつ、こう見えて腹黒いのかもしれんな。
裏表が激しそうだ。そして私は疲れそうだ。
数刻が経ち、さすがにこの雰囲気に耐えられなくなった私は、後ろにいる狐達と下がってお社の後ろの方で遊んでいた。
これがもう物凄く可愛くてしょうがなかった。
まぁ、あの説教の邪魔にならないように話したり、順番で撫でてあげたりしただけだが。
あれ。神聖な狐撫で回して大丈夫？
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aruya100(プロフ) - サヤさん» ご覧頂きありがとうございます！！出来るだけ早く更新できるよう励みます…！！！応援感謝です！ (2020年12月6日 0時) (
レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)
サヤ(プロフ) - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2020年12月5日 23時) (レス) id: 4f60a72d2e (このIDを非表示/違反報告)
aruya100(プロフ) - 毬莉さん» ご覧頂きありがとうございます。続分かりました！30分以内に更新いたします！！応援感謝です！ (2020年11月1日 10時) (レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)
毬莉 - すごく面白かったです！是非続きが見たいので更新頑張ってください！ (2020年11月1日 9時) (レス) id: 6812348321 (このIDを非表示/違反報告)
aruya100(プロフ) - 颯さん» ご覧いただきありがとうございます。誤字確認いたしました。修正します。お教えいただきありがとうございますm(*_ _)m (2020年5月26日 11時) (レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aruya100 | 作成日時：2020年5月21日 18時
