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伍拾玖の談 ページ11

なんだかんだ皆もう説教を気にせず寝てしまい、起きればもうすでに太陽が真上に。

通りで眩しいわけだ。

ちなみに私はこの太陽の日差しの眩しさで起きた。

まぁ、前の世界の世間一般にいう、暗くないと夜眠れない人だったのだ。

まぁ、これほど日が昇ってから起きたのは本当に久々で、初めてと言っても過言ではないだろう。


気温が低い。



狐達は寝る前から皆で団子になって寝ていたので気にするほど寒くはなさそうだ。

…ちょっと羨ましい。





そういえば。白西の声が聞こえない。


聞こえるのは…小さく消えてしまいそうな呻き声。




疲れのせいで車のタイヤくらい重い腰を上げ、お社の影から様子を伺うべく顔を出す。


そこには、影で女の鬼…のような気配を醸し出す人型の何かが白西の首を締めている。



私は何も考えずに空間移動を使って白西の元に移動し、女を殴った。



勿論、こんな手荒な真似はしたくなかった。

街を出るときに考えていたように平和に暮らしたかった。

鬼である以上そんな日々は確実にやってこない。

それも覚悟、承知した上で縁壱さんから離れた。



「ッ…何するのよ貴方!!」

「それはこっちのセリフだって!何勝手に殺そうとしてんだよ!!」


この時、私は冷静になれなかった。


流石の寝ていた狐達も怒鳴り声をあげれば起きてくるだろう。申し訳ない。


「なんで?!アンタ同じ仲間じゃなかったの?!まぁなんとなくわかってたけどね?!」


なんの報告やら。どうでもいい報告を最後入れてしまったせいで今の言葉に説得力がほぼ全て散った。

やってしまった。


そんなこと気にしていても仕方ないか。

冷静になれ。


とりあえず、白西の救出が優先。


どうする?どうすれば早く助けられる?


私よりも大きな体。力技では体格など関係なく負けるだろう、相手も鬼だから。

白西の首を締めている右腕には包帯。

何か隠しているのだろうか。傷…いや、鬼だから治るはず。


右で締めているということは右利きだな。

まぁ両利きの可能性もなきにしもあらずって感じだ。


考えている暇がないということに今更気がついた。

もう考えずに行こう。

知識人が働かないので仕方ない。



考えることを犠牲にするしかないのかもしれない…



あ、狐達に手伝ってもらえばいいか。

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aruya100(プロフ) - サヤさん» ご覧頂きありがとうございます!!出来るだけ早く更新できるよう励みます…!!!応援感謝です! (2020年12月6日 0時) (レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)
サヤ(プロフ) - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2020年12月5日 23時) (レス) id: 4f60a72d2e (このIDを非表示/違反報告)
aruya100(プロフ) - 毬莉さん» ご覧頂きありがとうございます。続分かりました!30分以内に更新いたします!!応援感謝です! (2020年11月1日 10時) (レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)
毬莉 - すごく面白かったです!是非続きが見たいので更新頑張ってください! (2020年11月1日 9時) (レス) id: 6812348321 (このIDを非表示/違反報告)
aruya100(プロフ) - 颯さん» ご覧いただきありがとうございます。誤字確認いたしました。修正します。お教えいただきありがとうございますm(*_ _)m (2020年5月26日 11時) (レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:aruya100 | 作成日時:2020年5月21日 18時

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