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13話 ページ14

トウマsaid


トウマ「本当だ。溜息ついてる…」

中里さんは呆れたような、疲れたような表情をして溜息を吐いている。

ナツメ「せっかくだし、話してみようよ!」

アヤメ「そうだね!行こう!」

僕達は中里さんの方へ歩き出した。


何故か僕が声をかける事になった。

トウマ「あの…」

「はい?」

何もなかったかのようにこちらに向いて返事をした。

アヤメ「中里さんですよね?」

「はい。そうですが…」

トウマ「いや、対したことじゃないんだけど、さっきあれ見て溜息ついてたから大丈夫かなって思って…」

「いえ、気にしてないので大丈夫です。ご心配いただきありがとうございます。」

中里さんはぺこりと頭を下げる。

ナツメ「こういうのはアヤメちゃんが一番わかるよね…」

「?姫乃さん…でしたっけ?」

アヤメ「はい!姫乃アヤメです!よろしくね!」

「はい。よろしくお願いします。」

ナツメ「天野ナツメです。ナツメって呼んでくれていいからね!」

「い、いえ…名前呼びは慣れてないので、天野さんって呼びますね。」

トウマ「僕は月浪トウマ。よろしく。」

「…貴方は知ってます。クラスで大人気です。」

…………

トウマ「え⁈」

「え…まさか…知らなかったんですか…?」

トウマ「うん…」

ナ「ほんっとトウマって鈍感だよね〜!顔良いからすっごくモテてるのに気づかないなんて!」

僕…がモテてるの?

というか、鈍感という言葉が少しグサッときた。

「私のクラスではそういうところが評判でしたけど…あと、優しそう、とか、頭が良さそう、とか…ですね。他には姫乃さんと並ぶと絵になるとか?」

ナツメ「あ、それ分かるかも…」

ナツメまで…

トウマ「…僕、そんな風にに見える?」

「女子の恋愛感情はそう簡単に出るものじゃないです。女子は意外と警戒心が強いですから。月浪さんの第一印象ってことで良いんじゃないですか?

天野さんがさっき鈍感って言ってましたけど、最初見ただけではそんなにわかりませんよ。人付き合いの時間が必要です。」

すごい説得力ある…

トウマ「そ、そうなんだ…」

「そろそろ帰りますね。それじゃあ。」

ナツメ「勝手に引き止めたりしてごめんね!」

「いえ、大丈夫です!」ニコッ

ニコッと笑って足早に去っていった中里さんには少し寂しげな雰囲気があったのは気のせいだろうか?

アヤメ「礼儀正しくて明るい人だったね!」

ナツメ「そうだね。また話してみたいな。」

トウマ「だね。僕達もそろそろ帰ろう。」

アヤメ「そうだね!バイバイ!」

ナツメ「じゃあね〜」

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aruya100(プロフ) - ご覧いただきありがとうございます。自分自身占ツクから離れつつあるので、心苦しいですが続くかわかりません…申し訳ないです… (2022年6月22日 20時) (レス) id: 92e8fb568e (このIDを非表示/違反報告)
- マジでこの作品神だぁ☆この作品続けないんですか!? (2022年6月1日 16時) (レス) @page42 id: a47f4386a1 (このIDを非表示/違反報告)
aruya100(プロフ) - にゃんこさん» こんにちは〜!選ばれた少女読んでいただいたんですね…!?ありがとうございます。感謝感激でござます( ;∀;)更新復活できるように頑張りますね!! (2020年5月5日 0時) (レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ - こんにちは!選ばれた少女から来ました〜(´艸`*)更新ガンバです(^^♪ (2020年5月4日 16時) (レス) id: 1c21c55e5d (このIDを非表示/違反報告)
aruya100(プロフ) - ゴウさん» ありがとうございます!頑張りますね〜! (2020年1月12日 2時) (レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:aruya100 x他1人 | 作成日時:2019年4月17日 19時

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