ねぇ、主。 ページ13
それから3日。
主は本丸に戻ってこなかった。
政府の人に聞いてみたら、残酷で、悲しい答えが返ってきた。
「Aさんは、完全に記憶を消された。」
理由は通り魔。
鉄の棒で頭を殴られたらしい。
今は意識不明。
ああ、またか。
俺はもう何も考えられなくなった。
もういっそ、どこかに逃げたくなるような、そんな気持ちになった。
あの笑顔が、
あの声が、
また聞こえなくなるのか。
この世界は残酷だ。
俺は主に何もしてあげられない。
ねえ、主。
俺はどうしたらいいんだ?
愛する人を失って、
楽しい暮らしも失って、
そこからまた這い上がって、
それでまた落とされた。
もう、どうすればいいんだよ。
「ねぇ……A…………!」
俺は今まで抑えていた涙をこらえる事が出来なくなった。
4人がお気に入り
「刀剣乱舞」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
伊兎羽(プロフ) - ユラさん» おうよ!任せとけ! (2016年12月22日 20時) (レス) id: ee1870178b (このIDを非表示/違反報告)
ユラ(プロフ) - 頑張れぃ、伊兎羽さん (2016年12月22日 20時) (レス) id: ac02456d2d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:伊兎羽 | 作成日時:2016年12月22日 14時