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るぅと side
るぅと「…お母様」
『ふふっ、ただいま、蒼太』
彼女の様子が少しおかしいと顔を覗いて見たが、瞳の色は僕と同じ黄色になっていた。
嗚呼、またお母様に戻ってしまった。
『手を離しなさい』
るぅと「言われなくても離しますよ」
手荒に手を離してやると、お母様は僕をギッと睨んだ。
昔の幼い僕はビビって逆らえなかったかもしれない、でも今の僕は違う
もう、お母様に利用される僕じゃないんだ。
るぅと「お母様、直ぐに体から抜けてこの屋敷から出ていってください。さもなければあなたの命本当に無くなりますよ」
『あら?なら殺してみればいいじゃない。あなたに殺せるのかどうか…ねぇ?』
そうか、お母様は最初からこれを狙っていた。
神崎の彼女を乗っ取ることで、自分が殺されないように利用されていた。
全く、この女はだれでも利用するようなクズだな。
ころん「るぅとくん…」
るぅと「!…ころちゃん」
『ふふっ、失敗作ね』
失敗作。
それを聞いたころちゃんは突然、小さいが人を殺せるだあろうナイフを取り出しお母様に飛び向かう。
僕は咄嗟にころちゃんの両手首を掴んだ
るぅと「ころちゃん…落ち着いてください!」
ころちゃんの力には長く耐えられる訳もなく、少しずつ距離を取るようにした
ころん「僕の母さんはあいつのせいで殺されたんだ…!今更生かしておく訳には行かない!」
るぅと「体は神崎のあの子ですよ…!殺してしまえば神崎の血も、彼女も失ってしまいます!」
ころん「…チッ」
それを聞いてころちゃんは舌打ちをして力を弱めた。
母さんを狙っていたその時の眼は殺人鬼そのものだった。
お母様の方を振り返ってみると、随分と驚いていたようで声も発していなかった。
るぅと「ほら、言ったでしょう?はやく出ていかないと今度こそ死にますよ」
『ふっ、でも私にはボディーガードがいるわ』
るぅと「ボディーガード…」
『論、蒼太、後ろを見てみなさい』
そういわれ僕らは恐る恐る後ろを振り返ってみる
そこには、お母様の愛人だった男が立っていた
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もも。@です! - え分かります (2021年12月27日 16時) (レス) @page45 id: 5327744293 (このIDを非表示/違反報告)
千景 - みくりさん» それな(タメですいません) (2021年10月8日 17時) (レス) id: 6a7f4ce163 (このIDを非表示/違反報告)
みくり - あぁ やべぇ この作品、やべぇまじでやべぇ だいすきでぇすぅぅぅ (2021年9月19日 11時) (レス) id: 6f32075364 (このIDを非表示/違反報告)
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