231個目の気持ち ページ8
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くっくっ....!っと引きつった笑い声が聞こえると、次はふっーっと一息つきはじめる。
そして、数秒後に優しい声でこう呟いたのだ。
「....お前のそうゆうところが好きだよ。
太陽みたいな暖かい言葉と笑顔に、俺はいつも救われてた」
『....え?』
突然の言葉に驚いて、急いで顔をあげた。
すると、彼の顔はとても優しい表情で私を見つめていた。
何か言いたそうな目は、とても綺麗な瞳だった。
「.....お前の事が一年の時から好きだった。
ここで初めて出会って、今こうしてお前に告白できた事も奇跡みたいだって思う。
昨日の事が、もしも取り返しのつかない事になった場合。
好きな人に告白して、フラれることもできなかったら俺は一生後悔するってな」
『花巻....』
彼の、私が知ってる彼らしい表現で言葉にしてくれた事に胸が痛んだ。
彼はきっと、知ってるんだ。
「なぁ、岩泉に告白を受ける前に俺にこう言ってくれないか?
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私は、一が好きなの。
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花巻、私の事を応援してよ。
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って.....
そして、今でもずっと、俺と神崎は親しい友人のままの関係にしてくれ。
いつもみたいに笑顔でそう言って俺の心を救ってくれ....
頼む.....」
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『........................』
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言葉が詰まった。
ずっと、花巻に思っていた私の想いを、まさか彼の口から言わせたなんて思ってもいなかった。
私を好きでいた人に言わせるなんて、最低だよ私。
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作者名:アルテミス | 作成日時:2018年6月17日 19時