247個目の気持ち ページ24
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「A......?」
(まさか、返事をしたのにこれは受け取り拒否なのか?)
っと思った。すると、Aはこうつぶやいた。
『一。すごく嬉しいよ。
私、今なら、なんでも出来ちゃうくらい、嬉しくって胸が痛い。
きっと今、私は幸せで死にそうだよ....』
「はぁ?お前、何言って....」
『だからこの花は今は受け取らない。
もっと、ふさわしい所で受け取りたいの。
こんな思い出が詰まった場所では受け取りたくないの....』
そう言って、ずっと下を向いていた顔をそっとあげた。
とても、苦しそうに笑ってる。
どうして、そんな顔してるんだよ....!!
そんな事を言う事さえも、俺にはわからなかった。
けど、Aの目を見るかぎり本心なのだろう。
それに、どう見たって俺を見る目は俺の事を.....
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『一が好き。大好き。
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これからもずっと、愛してる。
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だから、約束して欲しい。
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その気持ち...... 忘れないで。
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私も忘れないから.....』
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言い終わると、決心したように一言。
『一、目をつむって』
「なんでだ?」
『いいから!早く!』
言われるまま、そっと目をつぶった。
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数秒、何か暖かい風が体全体を包み込むような感覚。
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そして、顔、得に口元は暖かい。
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そして、聞こえた。
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『一〜!!』
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公園の入り口で大きく手を振るAがいた。
「お前、いつの間に!」
はは!っと、お腹を覆いながら笑っていた。
そして、最後に大きい声でこう言った。
『私は!!!ずっと貴方のそばにいるから!!
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だから、私がどっかいかなように私を追いかけて!!!
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最後の約束を終らせて!!
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私を捕まえて!!...
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その花を.......
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一の気持ちを私にください!!!
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......愛してます!!!』
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そう言って、あいつは逃げるように坂を下って行った。
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作者名:アルテミス | 作成日時:2018年6月17日 19時