検索窓
今日:12 hit、昨日:19 hit、合計:11,385 hit

247個目の気持ち ページ24

.


「A......?」



(まさか、返事をしたのにこれは受け取り拒否なのか?)



っと思った。すると、Aはこうつぶやいた。


『一。すごく嬉しいよ。
 私、今なら、なんでも出来ちゃうくらい、嬉しくって胸が痛い。
 きっと今、私は幸せで死にそうだよ....』

「はぁ?お前、何言って....」

『だからこの花は今は受け取らない。
 もっと、ふさわしい所で受け取りたいの。
 こんな思い出が詰まった場所では受け取りたくないの....』



そう言って、ずっと下を向いていた顔をそっとあげた。



とても、苦しそうに笑ってる。

どうして、そんな顔してるんだよ....!!



そんな事を言う事さえも、俺にはわからなかった。

けど、Aの目を見るかぎり本心なのだろう。

それに、どう見たって俺を見る目は俺の事を.....


.



『一が好き。大好き。



.


 これからもずっと、愛してる。


.



 だから、約束して欲しい。


.



 その気持ち...... 忘れないで。


.


 私も忘れないから.....』



.




.




言い終わると、決心したように一言。



『一、目をつむって』
「なんでだ?」
『いいから!早く!』



言われるまま、そっと目をつぶった。

.



.




数秒、何か暖かい風が体全体を包み込むような感覚。


.




そして、顔、得に口元は暖かい。


.




そして、聞こえた。


.



.




『一〜!!』



.




公園の入り口で大きく手を振るAがいた。



「お前、いつの間に!」



はは!っと、お腹を覆いながら笑っていた。
そして、最後に大きい声でこう言った。



『私は!!!ずっと貴方のそばにいるから!!

.

 だから、私がどっかいかなように私を追いかけて!!!

.


 最後の約束を終らせて!!


.




 私を捕まえて!!...



.



.




 その花を.......


.



  一の気持ちを私にください!!!


.




.





.



 ......愛してます!!!』



.




.




.






そう言って、あいつは逃げるように坂を下って行った。

248個目の気持ち→←246個目の気持ち



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.1/10 (17 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
119人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:アルテミス | 作成日時:2018年6月17日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。