【HQ】俺の気持ちを受け取ってください【岩泉編ファイナル】 (ページ21)

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２４４個目の気持ちページ21

岩泉side

「はぁ..... 着いた.....」

約束の時間ギリギリの１６時５０分。１０分前に到着した。

辺りを見渡すと、子供が手で数えるぐらいしかいなかった。

しかし、もうすぐで１７時になるためか、
家に帰ろうとする姿がちらほら目についた。

この感じだと、誰にも邪魔されないで済むだろう。

敷地内に一歩足を進め、ある場所を見つめた。

今から３年前にあそこでずっと俺を待っていたA。

そこに向かって足を動かし、町並みと海が見える丘に立ち止まった。

この景色をずーっと見ていると、今の景色が変わったように見える。
夕日の暖かいオレンジの光が町並みを照らし、赤とオレンジ、黄色に白。
綺麗なチューリップ畑のように俺には見えた。

Aも、俺と同じように見えていただろーか。

今、こうやって緊張しながら、
ずっと俺が来るのを待ったいただろうか。

そう思うと、不安の中で待っていたAに愛しさと切なさが、ぐっと胸中で感じた。

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時計を見ると、あと少しで１７時になる。

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この３年間の想いを終らせたい。

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ごく一般的な恋人みたいな事をした。

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だから早く、来てほしい。

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お前の気持ちがほしいんだ。