243個目の気持ち ページ20
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「はい!お待たせしました〜」
スマホをいじって暇つぶしをしていた時、奥で作業していた店員が戻ってきた。
「はい。大切な贈り物よ〜」
「おお!すごい....」
渡してくれた花束を見ると、
たった1輪なのにとても綺麗に包装してくれたらし。
花を保護する透明のビニールに
オレンジ色と黄色の和紙で白いチューリップの花を包み、
ピンクのリボンで可愛らしく蝶々結びされいた。
「大切な告白だからサービスしといたわよ〜」
「ありがとうございます!」
会計を済ませて花を受け取った俺は、急いで店をでた。
早く、この花をお前に見せたくて、急いで約束の場所に向かったのだ。
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神崎side
『じゃあね。徹...!!』
大切な話を済ませた私は、階段を駆け降り急いで下駄箱に向かった。
(約束の時間に間に合うかな〜!)
すぐに終ると思っていた話も、結構時間がかかってしまい学校を出たのは16時。
約束の時間は17時。
ここから歩いて1時間ぐらいだ。
走れば、ギリギリ間に合う。
だから何も考えず精一杯走った。
『はぁ... はぁ....』
辺りを見渡す。
学校から約束の場所まで半分の地点まできた。
歩行者信号が赤を示したので、急いで止まった。
信号が変わる間、横にあるコンビニを覗いて時計を確認する。
長身は40分をさしていた。
(ヤバイ!急がないと!)
気持ちはあせる、おまけにガラスに映る自分の姿はなんとも酷い。
制服は着崩れて、しかも向かい風でだった為、髪の毛は乱れてぼさぼさ。
急いで、手クシで整えていた。
自分の顔は疲れきった顔だった。
こんな焦った顔で会うと、一が心配するかもしれない。
ああ、化粧直ししたい!
など、焦りは積もっていく。
それでも、そんな事をしている場合ではない!
っと思ったら、ガラスの反射で信号が青に変わったのがわかった。
止まっていた足を動かして、私は時間に間に合うように
さっきよりもスピードをあげて、目的地まで走った。
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作者名:アルテミス | 作成日時:2018年6月17日 19時