【HQ】俺の気持ちを受け取ってください【岩泉編ファイナル】 (ページ16)

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２３９個目の気持ちページ16

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５時限目の午後１５時１５分。

「はい！じゃあ、今日はここまで！ここ、宿題だから忘れんなよ～」
「はーい」

最後の授業が終わり、約束の時間まで残りわずか。
両手をあげて背伸びをした時、鞄に入っていた携帯のバイブがなった。

(だれからだろ？)

携帯を覗くと、そこに書いてあった送り主を見て大切な事を思い出した。

あの人に会う事をだ。

昼休みは栞と話し合いをしていたし、
しかも、この後の事でそわそわしてたもんだから完全にド忘れしてた。
急いで謝りの文を書こうとした瞬間だった、
届いたメールに書かれていた文字を見たとき、私の手は止まった。

(どうしよう....)

一瞬迷ったが、時間も少しはある。
なので一言、わかった。っと打って返信をし、私は生唾を飲んだ。

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岩泉side

「じゃあ、気をつけて帰るんだぞ～」

ホームルームが終わった。
俺は急いでエナメルバックを持った。

「岩泉～今日、部活ないだろ？久しぶりに遊ぼぜー」
「悪い！今日は、大事な用があるんだ！また、今度な！」
「おお！わかった～」
「じゃあな！」

友達の急な誘いを断り、急いで下駄箱に向かった。

今から帰って、花屋で花を買うって、
身だしなみを整えたほうがいいよな？

っと、色々と考えながら下駄箱に到着し、靴に履き替えた時だった。

「岩ちゃん」

誰かに呼び止められた。
けど、見なくてもすぐにわかった。
そのあだ名は、あいつしか言わないからだ。

「....及川か。なんだ？」

靴ヒモをぎゅっと締めて、及川の顔を見る。
すると、あいつはなんだか遠い目をして俺を見つめていた。

「岩ちゃんに言いたい事があって」
「なんだよ、急にあらたまって」

何を言うのかわからなかったが、及川はこう口にした。

「ごめんね。岩ちゃん」
「何がだ？」
「うんん。得に意味はないんだけど、
　謝りたかった。忙しそうなのに止めてごめんね」

こいつは何をしたいんだ？

「そうか、よくわからんが.... 俺も、お前に言いたい事がある」
「なに？」

だが、丁度いい。及川には色々と言いたい事が俺にはあった。
先に伝えるべきだと。

「俺は、Aの事が好きだ」

Aに告白する前に、お前には先にこの気持ちを伝えたかった。
ライバルにはちゃんと戦線布告しとかないとな。